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十牛図(八):4.得牛/とくぎゅう(前編)

割引あり

前の記事のおさらい

先の記事〈十牛図(六)・(七)3.見牛〉においては、十牛図の第三段階「見牛」について考えました。

「見牛」は、ようやく牛の姿が見えて来る段階でした。絵には「牛」と「牛を見ている人」の二つの存在が描かれていました。それは、一人の人間の中に煩悩我と真我が共存していることの象徴でありました。

「本当の自分は遠くに探し求めるものではなく、自分自身の内なる精神活動の中に仏様の働きを見出すことができる」ということが「見牛」のポイントでした。

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