『湘南が遠くなっていく』を読んだ
小俵鱚太さんと榎本ユミさん(#きすたとエノモ)による連作冊子『湘南が遠くなっていく Summer Nude』を読みました。
手元に届いたのはもう随分と前で、今更ではあるのですが……。
『湘南が遠くなっていく』に焦点を当てて感想を書かせていただきます。
舞台は鎌倉、紫陽花の美しい季節に出逢うひとりの男とひとりの女。展開していく物語は、短歌でありながらも、ひとつの映画を観ているような気持ちにさせられました。
というのも、その描写がとても丁寧だから。鎌倉という舞台はもちろん、登場