「孫子の兵法」に学ぶスピーチ 空気に色を付け「見える化」する技術(6.虚実篇)
およそスピーチを行うにあたって、早い段階で形を作り上げて聴衆の反応をリサーチしたり、ライバルの出方を伺う人は有利であるが、本番ギリギリになって準備を行う人は骨が折れる。だから巧みにスピーチを行う人は、聴衆を思いのままにすることができ、相手に振り回されることがない。
聴衆に関心を持ってもらうことが可能になるのは、利益になることを示して話をするからである。聴衆に「自分の考え方ではだめだ」と思いを改めさせることができるのは、害があることを示して心にブレーキをかけるからである。だ