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言葉だけじゃ届かない。 "人の心を動かす鍵“ とは?|すきまコラム

みなさんこんにちは、こもれびジョニーです!

最近の悩みは「目玉焼きの黄身が半熟すぎること」。
絶妙な焼き加減は、人生と同じく一筋縄ではいきませんね。


今日も、昨日に引き続き「すきまコラム」をお送りします。


▼昨日の「すきまコラム」はこちら。

【すきまコラムとは?】
「ドアの隙間から漏れる光に、ふと足を止めてしまう瞬間」ってありませんか?「すきまコラム」は、そんなささやかな光のような存在を目指した企画。皆さんの忙しい日常の合間、ちょっとした隙間時間に、さらっと読めるエッセイをお届けします。日々の中にある小さな発見や、誰かにそっと共有したいと思ったささやかな瞬間を切り取る。少しでも心が軽くなったり、次の一歩を踏み出すきっかけになればうれしいです!

今日のお供はこちら。ゆっくりしていってね。

|自分の好きなものを語るって難しい。


「自分が好きなものの魅力」を人に伝えるのって難しい。

僕の場合、たとえばカメラ。
「カメラ、いいよ!」と人にすすめるのは、案外難しい。
いや、めちゃくちゃ難しい。

LOVEなカメラたち。


スマホ全盛の時代に「カメラがあるといいよ!」なんて言われても、ピンとこない人も多いと思う。実際に僕は、何人かの友人にその良さを伝えようとしてきたが、ことごとく失敗してきた。

その中でも特に、旅行が趣味の友人には苦戦した。
彼は、最新のスマホで撮る写真にしっかり満足している様子だった。

iphone13で撮影。正直、十分すぎる。


「スマホじゃ撮れない写真が撮れるよ」とか、「日常が特別に見えるよ」といったありきたりなプレゼンは、彼には響かない。それもそうだ。最近のスマホ、カメラ性能すごすぎるもん。

もはやカメラとスマホの差なんて、細かすぎて伝わらないモノマネ並みだ。

カメラと旅行の相性なんて、エビフライとタルタルソース並みに抜群なのに、その親和性を全面的に押し出してアピールしても、逆に「カメラ好きの自己満足」と受け取られるリスクがある。それだけは避けねばならない。

なんて繊細な布教活動なのだろう。


|「良さ」を言葉で伝える限界


カメラを仕事でもプライベートでも使っている身としては、カメラの良さをなんとしてもわかってほしい。手にしたときのワクワク感や、なんでもない日常をキラキラしたものに変えてくれるこの感覚は、他のどんなツールでも得られない特別なものだ。

カメラを初めて手にしたとき、「人生が変わった」と本気で思った。

はじめて使ったカメラはα7ⅲでした

でも、どれだけ熱く語っても、彼の心は動かない。
なんでだろうな〜?と悩んでいたけど、今年の夏、その答えが見つかった。


|「体験」がすべてを変える。


今年の夏、彼と数人の友人たちで海外旅行に出かけた。
いつも通りカメラを持参した僕だが、撮影に没頭すると会話がおろそかになるという悪癖がある。これが原因で、旅行中のコミュニケーションが一方的に途絶えるのは避けたいと思い、今回はカメラを彼に貸してみることにした。

「ちょっと使ってみてよ。」

軽い提案だったけど、彼の反応は意外にも「え、いいの?」と興味津々。
おお、これは行けるのでは?と様子を伺っていると、彼が次第にシャッター音に合わせて夢中になっていく姿が見えた。

<友人撮影>
フィリピン セブ島の夜。
たくさんの電飾に彩られた公園
なぜか現地のTV番組に出演した友人。
言葉は通じないが、ディレクター風の男にいたく気に入られてた。
この時、なぜ彼がカメラではなくバナナを持っていたのかは謎だけど、そのおかげでテレビに出演できることになったのは確か。
<友人撮影>
突然のスコール、テント内から雨粒を捉えた一枚。
雨音と共に情景が思い出されるし、普通にセンスある。
<友人撮影>
ホテルの部屋からの俯瞰ショット。
いや、構図うまぁ!いい写真。
<友人撮影>
とてもエモい。もう何もいうことはないよ。
え、もともとカメラ持ってた???

歩きながらシャッターを切り、被写体を探して立ち止まる姿が新鮮で、見ているこちらが少し感動した。何より、その目がキラキラしているのが印象的だった。

歩いてパシャ、立ち止まってパシャ。

あれ、これ、もともとカメラ使ってたんじゃない?ってくらい、絶妙な構図を見つけては撮影している。しかも僕よりも会話と撮影のバランス調整が神ってるなんて。そんな彼を横目に、僕は心の中でひそかにガッツポーズを決めた。


旅行が終わってしばらくした後、彼からメッセージが届いた。


「カメラ、買ったよ。」


思わず「おお!」と声が出た。そのとき、ようやく気づいた。


|結局、体験しないと心は動かない


どれだけ言葉を尽くしても、想像だけじゃ伝わらない。実際に触れて、シャッターを切り、撮れた写真を見たとき、初めて「これ、いいな」と思えるものがあるんだと思う。

考えてみれば、この世にはまだ体験していないことがたくさんある。
「やってみないと分からないことだらけだなぁ」と改めて気づかされた。体験しないでわかった気になるよりも、やってみて得る新しい視点の方がずっと価値がある。

「やらなきゃ損」というプレッシャーではなく、「やってみたら何か変わるかも」という期待感。それが、次の一歩を踏み出す原動力になるのかもしれない。

今はただ、彼がこれからどんな写真を撮るのかが楽しみだ。

けれど、カメラを持ったからといって「絶対に撮り続けなければならない」わけじゃない。ふと撮りたいと思ったときにシャッターを切る。それだけで十分だし、それが一番楽しい。

僕もまた、新しい体験を探しに行こうと思う。
体験し続ける限り、人生はもっと面白くなる。そんな気がしている。


さて、今回も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!
「すきまコラム」なのに、どうしても長くなってしまうのを、次回以降はなんとかしたいです!

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それではまた次回の記事でお会いしましょう^^

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