人生のマジックアワーはいつだろう
マジックアワー
陽が沈んだ後、または陽が昇るまでの
薄明の時間帯を指す言葉。
澄んだ空気、
街の人のちょっと感傷的な感情が交差する時間帯
何より
その日によって変わる空の色
壮大なグラデーションに
包み込まれるような幻想的な空間。
ものすごく綺麗な、魔法のような時間で、
人生に例えると、
日が沈んだ後のマジックアワーは、
デートが終わる頃、
その日感じた幸福感と離れがたい想いが
一気に溢れてくる時間
思い入れのある学校やクラス、仲間とする
体育祭や文化祭のクライマックス…?
目指してきたステージで挑戦している真っただ中
最後の瞬間までラストスパートかけて
命を燃やしながら、想いを滾らせ、
夢中になっている瞬間、
ものすごくロマンチックだけど、
ちょっぴり切なくて、儚い瞬間。
朝陽が昇る前のマジックアワーだったら
もう少し優しく、あたたかいイメージで
もやもやしていた気持ちが晴れた瞬間、
困っていたことに対して
新しい兆しが見え始めて安心した時、
当たり前のことや、
身の回りの些細なものの大切さに気づいて、
感謝したくなった瞬間。
とか。
どれも人生の中で、
とても貴重で
魅力的な瞬間に思えるけど、
その瞬間を迎えるときって、
その前後で(もしくはその最中に)
何か悩んだり、辛かったり、しんどかったり、
痛みを感じることもある。
何かに向かって懸命に生きてるからこそ、
感じる痛みだったりする。
そんな感情や、経験があってこその
魅力的な時間なのかもしれない。
自分が好きでやっていることに伴う試練は
痛みと感じない場合もある。
それなら万々歳。
ただ、願わないようなことが起きて、
今、しんどいの真っただ中!って状況だと、
人生のマジックアワー的瞬間のことなんて
頭に浮かびもしないかもしれない。
そんな辛い時、しんどい時、疲れ切った時、
痛みを感じた時、
無理に前を向こうとして涙をぐっと堪えると、
喉の奥がツーンて痛くなって、
身体に負を溜め込んでしまった感がある。
前を向くのは、
いっそ思いっきり泣き顔して
嫌って叫んでからでもいいなって
沈むけどまた必ず昇ってくる太陽みたいに、
一旦沈み込んで
デトックスする時間も大事にしてみて
自分の気持ちに嘘つかずに
受け止めてあげて
自分なりにケアしてあげる。
そうして大事にしているうちに、
少しずつ動き出そうとする、
新しく出た芽のような新鮮なエネルギーとか、
こんな嫌な想いしたまま、終わらせてたまるか!
ってメラメラしたエネルギーとか、
元気が湧いてくる。
これからどうしたら良くなるか考えていこう。
思い通りにいくことばかりじゃなくて、
しんどい時期は、もやもやしててはっきりしない。
自分今何してるんだろう、って責めたくもなる。
でもその悩んだり、もがいたりする時間も、
貴重な時間で
きっと意味がある。
しんどいながらも
何かに向かって懸命に生きている今を
たとえ辛くて「魅力的な時間」だと思えなくても
いつかはそう思える日がくるように、
これからのあなたに繋がる
大切な時間になりますように。