茶の湯にまつわる言葉と道具Ⅰ
*流派により使う道具や形は異な。ここでは一例としてご紹介する。
流派(りゅうは)
茶道(さどう ちゃどう)は戦国時代から安土桃山時代に堺の商人であった千利休(せんのりきゅう)が侘び茶を完成させたが、孫の代になりそれぞれの孫たちが、表千家(おもてせんけ)、裏千家(うらせんけ)、武者小路千家(むしゃのこうじせんけ)の三千家(さんせんけ)と言われる流派を生み出した。それ以外にも様々な流派があり、その数は500を超えるとされる。
客(きゃく)
お茶を飲む招(まね)かれたお客様のこと。
亭主(ていしゅ) お客様を招いた方の茶事(ちゃじ)の主催者
お点前(おてまえ) お茶を点(た)てること
薄茶(うすちゃ)
抹茶。お茶を点(た)てること薄茶点前(うすちゃてまえ)という。
干菓子(ひがし) 干菓子器(ひがしき)
乾菓子とも書く。水分の少ない乾燥した和菓子の総称。もち米などの粉に砂糖や水などを加えて練り型に入れて乾燥させた落雁(らくがん)や、糖蜜(とうみつ)をかけた掛け物(かけもの)など様々な種類がある。干菓子を盛るための器を干菓子器という。木地(きじ)、塗物(ぬりもの)、陶磁器(とうじき)などの素材があり、形も様々ある。
濃茶(こいちゃ)
茶葉(ちゃば)のいいものを使い、薄茶(うすちゃ)よりも濃いどろっとした茶。
主菓子(おもがし)
練り切り(ねりきり)や饅頭(まんじゅう)などの甘味と量感(りょうかん)のあるもので季節や歳時に合わせた形や色合いで銘(めい)をもつ。濃茶(こいちゃ)を飲む前にいただく。
縁高(ふちだか)
饅頭やキントンなどのお菓子を入れる蓋付の器。クスノキ科の落葉低木の黒文字(くろもじ)で造った箸を人数分添える。
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