『メッセージ』(トーベヤンソンの文体を真似てみる)
彼は、ワシントンDCの語学学校に日本のどこか大企業から送られてきているようだった。常識はあるんだけどひらめきがない、というようなコンプレックスを隠さず、隠さないところに好感が持てたわ。自国の国歌を歌うパフォーマンス授業で、彼が私の後ろにいた。「君、君が代、うまいね」と言われて笑ってしまい、その後みんなでアイスクリーム屋に行ったんだけど、彼が私のプラム味を真似した。そしてさらにその後の立ち飲みバーで、本当は僕はプラム味なんか好きじゃないのだと言った。言わんとすることはもちろんわ