パッキャオに会った
私は2001年から2015年までフィリピンマニラに住んでいたのですが、日々の理不尽や不都合を笑いに変えようと書いたエッセイがあり加筆訂正してみました。
第一回目はやはり、「パッキャオに会った!」(本当に会いました)
マニラやパッキャオをよくご存知ない方には「は?」という内容です(笑)
以下
やはり書いておかねばならないと思います
パッキャオに会った!!
今、パッキャオって誰
と思ったあなたは、娯楽と、様々なスーパースター、またはお手本となる人たちに恵まれた大変ラッキーな人でしょう。
しかし私たち在住者、及びフィリピン人にとっては(娯楽もない、スーパースター、お手本となる人いるわけない)もうパッキャオしかいない!のです。彼だけが希望の光だから。
マニラでパッキャオの話したら大変ですよ
鬼の首とったようにパッキャオはフィリピン人だ!と何万回も念を押されます
コンピューターウィルスのトロイの木馬(だっけ?)を作ったのもフィリピン人だということですが、その世界的犯罪者(結局アメリカがお金で買ったと思う)のことも超自慢してた。
ヒーローのいない生活(人生)
これは多分、結構不幸なことです
そこにまず思い当たらないといけない。
でもたまに出た逸材をそんなに自慢されても・・
っていうか昨日
・友だちの赤ちゃんのまつ毛を全部切ったメイド
・あなたは困った人にお金を与えるとすごく幸せになる、だから困っている私にお金をくださいと言った占い師
・このカエルオイシイよ!とカエルを振り回すウェットマーケットの魚屋
・お釣りなんてあるわけないじゃん、と言った魚屋
・肉を売っていた魚屋
に遭遇したのですが、これも全部フィリピン人です。
昨日会っただけでこれだけです(どんだけ)。
しかし、そういうアレコレ経緯をすべて抜きにしてパッキャオすごい!!のです
私は人の心の温度を感じられることがあるんですが、パッキャオからは、触れるほど近くにいたにもかかわらず何も流れてきませんでした。
喜怒哀楽を全部殺したというか、自然にそうなってるというか、決して自分を他に渡さない、ものすごく強い男です。
心を漏らさない代わりに、何かさわやかな良い香りがして(あの香水はナンダロウ)
並の鍛錬では絶対に出せないであろう鉄の質感を感じました。とべた褒め
あの人本当にフィリピ
今や政治家となった彼にはたくさんSPがついてたけど、どれもこれもどいつもこいつも、どう見ても、パッキャオより弱いだろう!!
そんなところにもまた(要らないところに)仕事を作ってあげるというこの国の優しさが垣間見え。
誰にも偉そうに強そうにしないし、その場にいた全員に紳士的な人でした。
あの人ほんとにフィリピンじn