先が見える人と付き合ったよ
「先が見えない俺よりも、先が見える人と付き合った方がいい。」
電話を切った後の涙は、きっとこの言葉から来たのだと思う。
年下の男の子とは無事に付き合った。愛されることがこんなにも幸せなのか、と日々思わせられる。
声が好き、話し方が好き、ドキドキよりも安心で、一緒にいて落ち着く。年下くんが私を幸せにしてくれる未来も、私が年下くんを幸せにする未来も、どちらも見えるような気がした。
見えないものよりも見えるものを信じる。
だから私は年下くんを選んだ。
年下くんの目を見て「好き」という言葉を口に出すことはまだできず、「可愛い」と言って誤魔化してしまう私をどうか許してほしい。ただ、年下くんのことを「愛おしい」と心の底から思っていることに偽りはない。年下くんのどの表情も、考えも、言葉も、行動も、全てが愛おしく、「この人の恋人になってよかった」と何度だって思う。ある本では「好き」の次に「愛おしい」があると書かれてあった。その本で言うならば、私はこれからも年下くんとの先を見続けられるのだろう。
年下くんは「愛おしい」よりも「好き」という言葉が欲しいだろうけど、純粋なまま、貴方だけを見つめて「好き」と言える日はそう遅くはない未来に来るはずだから、その日まで「可愛い」という言葉で誤魔化させてね。
私がこの子を幸せにする。大切にする。
精一杯、愛す。
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