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RGBのまま入稿可!デジタル上の色彩を再現性高く印刷できるRGB印刷

今回も弊社販促プラスの原稿をご紹介します。


RGB印刷は、印刷界の常識を変える新技術


 2024年8月11日、12日、東京ビッグサイトで同人誌即売会「コミックマーケット(通称コミケ)」が開催されました。今年も初日だけで13万人もの集客を記録。国内外からクリエイターやそのファンが一堂に会するビッグイベントです。このコミケの会場内では、多くの個人クリエイターがデジタル上で創作した作品を印刷し、冊子にして販売しています。こうした個人単位のクリエイターの間で特に重宝されているのが、今回深掘りしてご紹介する「RGB印刷」なのです。
 RGB印刷とは、データをCMYKに変換せず、RGBのまま入稿できる印刷方式のこと。つまりモニターに映る色彩を、印刷で忠実に表現できる手法を指します。
 RGBは光の三原色である「Red(赤色)」「Green(緑色)」「Blue(青色)」の頭文字を取った言葉で、赤・緑・青の3つを100%混ぜ合わせると白になるというのが特徴です。一方で“プロセスカラー”とも呼ばれるCMYKは、「Cyan(水色)」「Magenta(赤紫色)」「Yellow(黄色)」「Key plate(黒色)」の頭文字からくる言葉。このうちCMYが「色の三原色」と言われていて、すべて混ぜ合わせると黒に近づけることができます。
デジタルではRGB、紙ではCMYKという色材の組み合わせを用いて色を表現しているため、RGBで構成されたデジタル上の画像データを印刷する場合、これまではCMYKに変換する必要がありました。それが技術の進化により、RGBのままデータ入稿できるようになったというわけなのです。
モニター上、つまりRGBにおいては鮮やかに出ていた色が、CMYKに変換して印刷するとややくすんだ色に仕上がってしまう―。これは、タブレットなどを用いて描画をするクリエイターにとって悩ましい現象でした。なぜこうしたことが起こるのかというと、CMYKよりもRGBのほうが表現できる色の領域が広いから。とくにCMYKの色域では表現できない発色のいい色ほど、印刷前と印刷後のギャップは大きくなります。そんなクリエイターたちの悩みを解決したのが、RGB印刷という印刷技術の登場でした。

小松総合印刷も2024年11月よりRGB印刷を導入


 RGB印刷には、2種類の方法があります。ひとつはCMYKに特色を追加して印刷する方法。たとえばアメリカ発祥のコンピューター関連企業、HP社は特色としてビビッドピンクやビビッドグリーンを加えた6色で印刷する手法を、日本発の印刷会社、TOYOインキ株式会社は特色としてオレンジとグリーンを加えた6色で印刷する手法を開発しています。
そしてもうひとつは、特色を使わずにCMYの追加版を自動生成し印刷する方法です。こちらはHP社の「Color Up!」という独自の技術で、CMYK+CMYの最大7色で印刷するため、より濃くよりリッチな色合いの再現を可能にしました。
 RGB印刷に対応する印刷会社は年々増えており、同人誌だけでなく、写真集やアート作品集を作りたいという個人クリエイターにとって選択肢が増えたことは間違いありません。そんななか、HP社の日本支社である日本HPは、デジタル印刷を手掛ける4社とともに、2022年秋に「HP Indigoデジタル印刷機 RGB Printコンテスト2022」を開催。一般のクリエイターに作品を募集したところ、イラストレーターや同人誌作家などから160点以上の作品が集まりました。数ある作品のなかから「最優秀賞」、「優秀賞」、「協賛社賞」を選出し、印刷業界最大規模の国際展示会「IGAS(International Graphic Arts Show)」において、受賞作品の展示と授賞式を実施。イベントの詳細は同社ウェブサイト上に掲載されてますが、作品に添えられた受賞者のコメントにはRGB印刷の色彩の再現性の高さに驚く声があり、RGB印刷がこれからのクリエイターのスタンダードになり得るということを実感させられます。
じつは当社も、今年の11月よりRGB印刷が可能な「HP Indigo 15Kデジタル印刷機」の導入が決まりました。個人はもちろん、企業様も彩度の高い印刷物を小ロットで制作可能。CMYKという限られた色材でしか表現できなかった色域が、RGB印刷のご利用により35%広がります。これまでの常識を変える印刷技術を、ぜひお試しください。

https://www.ko-ma-tsu.co.jp/indigo15k/rgb/


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