灰色の心

僕が頑張れる理由が消えました

どんな相手なのか
それを聞けるメンタルはない
顔も学校も 偏差値71くらいかな
と、予想する
せめて僕の手の届かない相手であってくれ

あの日、僕と君は並んで歩いていた
僕と肩が触れたとき、君は僕に謝った

画面に映る君と誰かの写真
肩の触れた写真
顔は写ってないけど
君の笑顔が頭に移るんだ

僕が君のこと今考えているように
君は僕の知らないあの人のことを考えてるんだな
君が幸せになるときは
僕も幸せになるって
そう思っていた

無駄だよ
叶わないよ
時間の無駄だって
あの頃の僕に言ってやりたい
でもきっとそんなこと言われたって
僕は君のことを考えてただろう
君に勧められたあのラブソングは
僕の知らないあの人のことだった

自分に嘘ついて誤魔化す
僕にそんなことできるはずもなく
暗い部屋
手元の端末をみて光を浴びる

僕のもとにいつか君が来るって
思っていた
思っている
まだ信じたくないよ

僕の気持ちは濁った灰色のまま
まだ君のことを考えている

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