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もう鼻血も出ない

ここ数日、わたしは自己投資と称して、なけなしのお小遣いと、ありったけの私財(へそくり)を物に投入していた。

なので現在、次のお小遣い日まであと20日ぐらいもあると言うのに、金欠に陥ってぴいぴい言っている。

ここまでくると、躁による浪費なのか、ただの買い物依存症の女なのか分からなくなってきてる。

昔から特に、本の類には相当のお金をつぎ込んできた。漫画(雑誌も含む)・小説・アート系の写真集。上京してから神保町で自分の琴線に触れた稀少本や古書の蒐集に夢中になった。

蒐集癖はいろいろあるけれど、本に関しては惜しみなくお金を出して買ってしまう。古書なんか「出会い」だと思っているし、会ったその時買わなければもう二度と出会わない確率が高い。

後悔したくない。

ので、買ってしまう。

「どうせ後悔するなら買う」方を選ぶ。

そもそも、あまり買って後悔したことがない。

たとえ買った本があまり面白くなかったとしても、どこか、ちょっとでもその中で「いい」所を探して見つける。

これは、本だけに限らず、映画でもそうだし、人にも当てはまる。

なので、本と映画に関しては必ず最後まで読むし、観る。

人については、最近は「限界だな」と思うまで関係を維持してから去るか、(関係している間にちゃっかり人間観察している)

絶対無理な人は素早く距離を置くか、関係を断つ。

じゃないと、身が持たない(笑)

昔はいじめっ子とめげずに遊んでいた。馬鹿なんだと思う。

なぜか苦行したがる。

その先に己の精神が強くなると信じていたのだ。

今はちょっと考えが変わったが。

話しを元に戻すが、今手元に残っている写真集の値段をみて自分でも驚くが、よくそんなお金があったものだと不思議に思う。

上京して約20年経つが、2回引っ越しをしている。前回の引っ越しで、パートナーに「本は全部持っていくな!選別してなるべく捨てろ!」と言われ、

まあ、結局読まずじまいで、これからも読まないかなと思う本とか、「断捨離」の本を買って自分を洗脳して、とりあえず処分する本を数えたら、千冊を超えていた。

それでも、引っ越しをしてから、持ってきた本と、それからまた新しい本が増えているのは確実なので、今所持している本の数を数えるのが怖ろしい。

「あー!あれは捨てるんじゃなかった!」

っていう本も出てきて、もう潰れてしまったが、近所の古本屋でたまたまレジ前に積んである本の中に100円で売られているのを見つけた時は感激してしまった。こんな「再会」もあるから不思議だ。

なので、本に費やしたお金に罪悪感を感じたことは全くない。

高校の時の恩師も「絶対捨ててはいけない本っていうのがあるだろ?」と言っていたので、同じ価値観の人がいることに少し安心する。

というわけで、今「じり貧」ではなく「どか貧」である。

ちなみに、今読んでいる本はこれだ!


わたしにとってはまさに「うってつけ」の本である。

かのロシアの文豪、ドストエフスキーもひどい浪費癖があったとか。(すごく嬉しい)

「お金」について、いろんな考え方があってとても面白い。

ちなみにわたしのパートナーは吝嗇である。

趣味は貯金とギャンブルだ。

矛盾しているが、ギャンブル以外にお金を全く使わない。

そして、最近あまりパチンコに行かなくなったので、なんだか貯金額が結構いいらしい。

しかし、わたしには一切なにも買ってくれない。

ほんと「けちけち星人」なのである。

まあ、これを機に「お金を使わない生活」を学ぼうではないか。

多分無理だけど。


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東雲 ユニコ
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