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メンタル虚弱人間による、都市伝説・陰謀論ライフハック術

誰でもネットで無数の情報にアクセスできる現代は、メンタルの弱い人にとって疲れる原因の一つ。
ちょっとした工夫で都市伝説・陰謀論とうまく付き合って、なんならライフハックにしてしまおうという記事です。

「家族が陰謀論にハマってしまい困っている」
「この情報は本当のことなのに信じてもらえない」

AIが発達した今フェイクニュースかどうかもわからない数多の情報と距離をうまく保てず、悩んでいる人がいます。

最近まで私も悩んでいた一人でした。

私自身、長年うつ病(不安障害)を抱えていますが、都市伝説、陰謀論が好きで日常BGMのようにいつもYoutube動画を流しています。

しかし、今はこのような情報に一喜一憂はしません。

恐怖や不安に支配されやすいメンタル弱者の人が現代の情報とうまく付き合うには一種のスキルが必要な時代となったと感じます。

不安を煽りやすい情報との付き合い方を私なりに分析・実践していることを書いていますので、お悩み解決のヒントになれば幸いです。


一般人が都市伝説・陰謀論を「本気」で信じる心理

「〇〇はDSに暗殺された?」
「コ○ナは世界の権力者に仕組まれた人口削減計画だった!」
「新NISAは海外と手を組んだ日本政府の陰謀だ、手を出すな!」

上記のような内容がXやYoutubeのレコメンドに現れて、目に触れたことがある人がほとんどかと思います。

これらの内容が「裏付けされた真実」かどうか、一般人の私たちに流れてくるはずもありません。

しかし、100%陰謀論を信じている人は一定数います。
なぜ信じてしまうのか?

これは、SNSによる「マーケティング」≒「洗脳」が大きく関係しています。
「SNSマーケティング」ついては、後ほど解説します。

かくいう私は、これらの情報へのスタンスとして「一部は信じるが、全てを疑う」という中立を保っています。

例えば、「DS(ディープステート)」は現在米大統領トランプさんもその存在を公言しています。

DSはアメリカ国民には馴染みのある言葉だそうで、「政府を裏で操る裏の政府」などと言われます。
日本人には馴染みがない存在で「DSなんかいない」と突っぱねる現実主義者もいます。

私はDSのような存在は「いるのだろうな」という距離感です。
なぜ存在すると思うのかは、表に出ている人物が国家の全てを担っているだろうとは思わないからです。

昨年11月の大統領選でトランプにイーロンマスクがついていたように、政治素人のイーロンマスクには私たちには見えない誰かが必ずついている。

権威があればあるほど表に出ないアドバイザーがいるのは不思議なことではありません。
日本政府にDSという存在がいるならば、それは財務省かもしれないし、経済団体かもしれない。

「闇の組織」のような一見SFっぽい存在は、暴力団やマフィアなど昔から裏社会に存在してきました。
それがDSだとの見方をするならば、正義か悪かは別として、存在を全て否定るす方が不自然かと思っています。

都市伝説や陰謀論をうまく扱うには、ある程度の「思考力」が必要になります。

しかし、何らかの理由でメンタルが弱っている人にとって大切な「思考力」も弱っているからこそ、真偽のわからない情報とうまく付き合うことが困難な場合があります。

人は自分が思っているより簡単にマーケティングと認知バイアスにかかっている

「思考力」が弱まり、陰謀論を盲信する仕組みは前述したSNSと情報発信者による「マーケティング」が関係しています。

人は、一度見た新しい情報だけでは自分の中に落とし込むまで理解することは難しい。
逆に、何回も見た情報には「親近感」が湧き、どんどん興味が溢れ、自ら率先して情報を吸収していきます。

Xでバズっているポストの中には「同じようなポストを何度も繰り返している」アカウントが多数存在します。
Youtubeの人気チャンネルも雰囲気を変えて同じ内容を何度も取り上げています。

同じ情報を繰り返しTLに流し、読者や視聴者に刷り込むことで、「これこの前も見た」などと興味を抱かせ、フォロワーやインプレッションを獲得していきます。

これは「SNSマーケティング」の一種で、「洗脳」と近いものです。

親近感が湧いた配信者に対して、この人は嘘をつかないだろうという先入観が生まれ、配信者の発信内容を鵜呑みにしていく。

自分の周りで起きたことが、あたかもその陰謀論に紐づいているような「認知バイアス」にかかりのめり込んでいく。
気がつかないうちに情報と自身の距離が縮まっていきます。

認知バイアスとは「経験や直感などの非合理的な感情を優先する」心理です。

特に、疲れていたり感情の起伏が激しい人にとって、自分にとっての「救い」が欲しい状態にあると認知バイアスが加速していきます。

私は不安障害になり精神状態が悪い時に、マルチ商法に引っかかりかけたことがあります。
他にはバイナリーオプションのSNS詐欺に引っかかったこともあります。

どちらも実害が酷かった訳ではないので幸運でした。

その当時は自分が若く、恥ずかしいほど無知だったという理由もありますが、体調不良で仕事もままならず貯金が減っていく恐怖で藁にもすがる思いで「お金が欲しい」と思っていました。

そこで「簡単に大金が手に入る」という甘い謳い文句に飛びついてしまったのです。

救いを本気で求めているからこそ、人は都合のいい情報を経験と勝手に結びつけて自分の良いように鵜呑みにしてしまうものです。

陰謀論界隈でかの有名なコ○ナワク○ンも、実際に親族が接種直後に不幸があったり健康被害に悩む方も多いですし、「しっかりとしたエビデンスも採れていない薬」と元より懐疑的だった人にとって健康被害の情報は決定打となっています。

私自身はワク○ンに対してネットで情報統制が強くなってきたり、結局重篤化や罹患の抑制効果検証がど素人にはわからないような情報しかなく、曖昧だと感じることが多いので懐疑的でした。

ただ、ワク○ンの存在に救われている人もいることは事実で、存在自体を否定するつもりはありません。
私は素人で良し悪しを判断できないので、接種を推奨している米大学教授医師の著書も読み、推奨派の意見も取り入れるようにしています。

この手の話が賛成派と反対派でタブー視される風潮にも疑問があります。
大いに議論して良い課題が、どちらを信じるかで対立し、議論が進まない。

誰も100%正しいか否かを判断できない状況で、素人が捉えた情報だけで人の健康に関わる問題に白黒つけることは危険だと思っています。

では、どのように素人目で白黒つけられない情報たちと向き合っていくのか?

メンタル弱者である私なりの距離の取り方を解説します。

メンタル弱者の陰謀論ライフハック術「人生の選択肢」として取り入れる

不思議に思われると思いますが、私は数年前のパンデミックがキッカケで、巣篭もり時の暇つぶしに都市伝説や陰謀論にハマってから暮らしが豊かになりました。

もちろんこれだけが理由ではありませんが、すこぶる悪かったメンタルが安定し、以前より物事を寛容に受け取れるようになったからです。

陰謀論を盲信すると悪い方向に向かうのではと思われがちですが、私の場合これらの真偽不明な情報があるからこそ

「考えても仕方ないことがこの世には無数にある」

と理解できたことが大きい変化でした。

考えても答えが出ない、自分のような一般人に知り得ようもない情報に振り回されることに意味はありません。

でも、私は都市伝説・陰謀論が好きです。

好きな情報を無理やり拒絶して、好奇心を否定する必要もありません。

SF世界のようなワクワク感、もし真実だったら自分の中にある物事への疑問に合致する爽快感、知ってはいけないことを知ってしまった感。。

このような感情は「エンタメ」の一部だと思っています。
一方的な情報に振り回されるのではなく、「信じること」と「エンタメ」を切り分けることが最も心が楽になります。

「身の程を知る」という言葉は強い言葉に聞こえますが、仮に「国家規模の諜報機関」が一般人に機密情報を広める段階ならば、もちろん偉い人は事前に知っています。

例えば、戦争や自然災害がこれから人為的に発生するとして、自分のような底辺一般人が何を知ったところで対策しようがありません。

ただ、己に関わることを「選択する」場面では多様な情報を知っていることは「情報の比較」が出来るようになるため私は無駄な知識はないと思っています。

近い将来日本で戦争が起こると信じるなら、海外に行けるように準備しよう。

近い将来大きな災害が起こると信じるなら、出来る限り備蓄をしよう。

このような選択は個人の自由意志です。

自らを考えて決定する。
人生の選択肢として、「考えること」のトッピングのような情報を都市伝説や陰謀論から取得すればいいのです。

かつての私はお金に困り、詐欺に引っかかったレベルの人間でした。
しかし現在「お金とは人生の選択肢を増やす道具でしかない」と理解できたのは、金融の知識がついたからです。

同じように選択肢を増やす方法として様々な情報と向き合うことが合理的、現実的だと考えています。

ですので、私の場合は都市伝説や陰謀論のような情報でも自分の選択肢(知識)が増えていることを実感して、メンタルの安定材料にできているように思います。

ここには注意点があり、「自ら」が最も大切で、この決定は決して他人に同意を求めたり強制はできません。

近しい仲なら考える材料として相手に渡すところまでは可能でしょう。ただ渡した相手がどう受け取るかはあなたのコントロールすべきところではありません。

自分自身が信じて、考えて行動する。
自分の中で「信じる軸」を持っていれば、他人に強制する必要もありません。
この考え方は陰謀論に限らず、全ての情報に対して有効です。

メンタルの弱い人が「情報と距離が取れているか」を確認する方法は、

・1日1時間以上同じ陰謀論についてSNSをスクロールしていないか
・その時「不安・恐怖」というマイナス感情に支配されていないか

を客観的に観察してみてください。

私もメンタル不安定状態で暗い陰謀論を多量に摂取したときは、この基準で見極めて、侵食されているように思えた場合はその日スマホはほとんど開かず、もちろんSNSも見ません。

どうしても誰かに共有したいときは家族や友人に冗談ぽく話してみて、どんな態度で聞いてくれるかを確認するのもありです。

興味がなさそうだったり、馬鹿にされたり、意外と信じてくれたり。
他者のアクションに対して、案外自分が冷静になれたりします。
※バラエティ番組の内容を共有するくらいの気軽さで!

「都市伝説や陰謀論を信じている自分」を客観的に見ることが、洗脳やネットマーケティングから抜け出し、情報発信者のお金稼ぎに使われていると気づきます。

偏った情報を盲信せず、人生の選択肢として有効に情報を消化するヒントになるはずです。

このnoteも、あなたの選択肢の一部になれば幸いです。


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