コンサルテーション精神医学と名医
むかし。
某病院の院長(内科医)が、未治療の摂食障害の20代の女性に糖尿病の診断をつけました。
20代の女性は顎下腺が腫れていて摂食障害特有の顔貌をしていましたが、院長は血液データくらいしか診られないヤブ医者でした。
彼女が先に精神科を受診していて摂食障害だと診断されていたら、糖尿病の診断は付かなかったでしょう。
日本の医療は細分化され過ぎていて、身体疾患か精神疾患かの鑑別診断が疎かになっています。
勿論、併発もありますが。
鑑別診断が上手なオールマイティな名医もいますが、その名医は必ずしも大学病院の教授などの肩書きがあるとは限りません。
どれだけ指定医や専門医や指導医などの肩書きがあっても、ヤブ医者はいます。
このテーマについては、医者達が議論を避けています。
それは、医学知識の差が著しくて学級会の話し合い以下の議論にしかならないからです。
全ての医師がコンサルテーション精神医学を学ぶと、患者さんが笑顔になると思います。