望んでもいいでしょう。ダメな世界じゃないでしょう。でも。。~散文詩~
想像は
創造を
する
望みながら
挑む
自分と世界と
私は
私という
檻の中に
いつまでいなければ
いけないのだろう
わかってた
手を伸ばせば
そこには
鍵があることを
いつでも
その檻から出られることを
知ってた
でも
恐かった
怖かった
自分であろうとすることを
自分を見つめて生きることを
だけど
となりの檻の老人が言う
私のときは
大変だった
今はいいわね
あなたは
幸せな時代になったわね
なぜあなたは
ここから
でないの
問いかける老人は
綺麗な瞳をしてる
老人の檻の近くにも
老人の檻の鍵はみえる
わかってる
わかってる
繰り返す自問自答
繰り返す自分自身
私は誰なんだろう。
私は何なんだろう。
繰り返す螺旋の中に
8の字が回りだす
老人は言う
今日で最後だから
私みたいになるなと
老人は
言う
わたしは
わたしに
なりたかったと
私は
きづけば
無我夢中で
老人の
手をとり
はしっていた
どこかは
わからないが
遠くに
檻がみえた
がむしゃらで
はだしで
走り出した
血だらけの
素足で
走っていた
自由を感じた
気づけば
老人がいなかった
強く握りしめた
手の感触は
残ってる
自由の意味はわからない
ただ
私は
今も
生きている
前よりも
強く
自分を感じながら