じぶんがいなくなった。現代詩。

じぶんがいなくなった。

じぶんがいなくなった。

さがしていた。

さがしていた。

じぶんをさがしていた。


ともだちにきいた。

じぶんをさがしてると。

じぶんがいなくなったと。

そういうと。

ともだちは

だまって。

そらをみていた。


ぼくは

また

じぶんが

いなくなった。


いみもなく

いしを

たたいた。


なんか

いしの

おとがした。

いしは

ここに

あった。



ぼくは

ここに

いなかった。


じぶんが

いなくなった。

さがしてくださいと

いった。

はじめていった。

そこに

いみなど

もとめなかった。


ふかいいみを

もとめるひとがいた。


ただ

ぼくは

いった。

ぼくが

いなくなった

それだけだと


おおごえで

わらう

りんじんがいた。


おまえは

ここに

いるだろう。


なぜ

それを

みうしなうのか。


けたたましく

わらいながら

おおごえで

いう



わたしは

いった


じぶんが



いなくなった

だから


ここに


わたしは


いないと


おおごえで


のどがやぶれて


ちが

あふれても


そういった。



じぶんか


いなくなったと。


ただの


おおごえで


いった。




ただ


それだけのこと。



ただ 

それだけのこと。



たすけてください。


ただ

それだけのこと。



ただ


じぶんがいなく


なってしまったということ。



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