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感謝が持つ力

私はメンタルを病むことがよくある。
それも人と違って(同じ人は大勢いると思うが)、本当に細かい部分で気にしてしまうのである。
例えば就職活動の面接のとき、相手に悪印象を与えることが怖くて、話す内容はもちろん、声のトーンや顔の動き、目線、頬骨の動きなどを常に意識してしまっていて、少しでも悪い印象を与えたかなと思ってしまうと面接中にもかかわらず脳内で一人反省会が始まる。もちろん失敗を次に生かすのはとても重要なことではあるが、だからといって本番の面接中にここまで気にするのはどうなのだろうと今は感じている。
そして、その意識を向ける作業や一人反省会で脳のメモリがオーバーヒートすると、相手の質問が聞こえなくなる。いや正確には、内容を、何を言えばよいかを理解できなくなってしまうのだ。そうして自分が言いたいことが言えずに、落ちる。このパターンは何度も繰り返してきた。
ちなみに、私は今年大学4年生になり、6月に就職活動を終えた身である。ほぼ友人に相談することがなかったが、その経験はほぼ一人でも難題は突破できるという自信につながった。私の就活体験談については、また今度新しく記事を書こうと思う。
4月までは上で述べたように自分の振る舞いを意識しすぎた結果、本来自分が言いたいこと、伝えたいことや性格の良い面をさらけ出すことができなくなってしまい、面接に落ち続けた。何かが変わったのは、GWを過ぎて、家族や周りの人に感謝するようになってからだ。
とある就職対策本、そしてYouTuberが言っていた。彼らの話を要約するとこうだ。

・「この企業に、一生お世話になる。」これは大変なこと。
・大きな会社は社会貢献、スポーツも スポーツを盛り上げるという社会貢献も、宣伝の為にやっているわけではない。従業員と一緒に利益を上げ続けているからできることである。
・企業は営利団体だが、自分(就活生)はすぐに利益をあげられるわけではない。それでも、自分の為に時間を使ってくれていること、最終面接の場に立たせて頂いていることに最大限の感謝をするべき。
・「本当に、お時間を使って頂いてありがとうございました」、という考えを持ってから臨む
・↑これは、ひねくれている人、世の中をまがった見方で見ている人には作りにくい

私は就活の初期、このような感情を持てなかった。持とうとして、頭の中を感謝でいっぱいにしてみても、結果は同じだった。4月までで最終面接には3度到達したが、すべて落ちた。1月と3月と4月に一回ずつだ。
こんな状態が続いたから、GWのときには私はもう就職できるような人間ではなかったと思うようになった。諦めて院進するかと考えた。
しかしGWで帰省をし、自分の家族に感謝する機会が増えた。
ご飯を作ってもらえる、悩みを聞いてくれる、そしてアドバイスをしてくれる。(どんな進路か、という主張は親子で食い違っていたが)

これを経験した後、今までの自分の面接が、面接官の評価を意識しすぎた挙句、全く自分の良いところをアピールできていなかったことに気づいた。そして、何とかできるだけ本来の自分で面接に挑みたいと思うようになった。(勿論、礼儀や謙虚な姿勢は内定を得るために重要)そしてそれを実現するのが、「感謝」の気持ちなのではないかと考えた。
今生きていることに感謝、こうして自分の手と足が動かせることに感謝、面接官が時間を割いて自分を見てくれることに、その企業に合っているかどうか判断してくれることに感謝、支えてもらっている周囲の方に感謝。
これは直接言葉に出した方が良い。親や周囲の人、友人にも恥ずかしくとも伝えたほうが良い。(と言ってもやっぱり恥ずかしい。恥ずかしさから僕は目を合わせずに相手に伝えたが、自分の感謝の気持ちを相手に伝えようとしているならそれでよい)
そうすることで、面接では落ち着いて話すことができるようになる。自分が伝えたいことを事前に用意しておけば、それが伝えられるようになる。要は自分を取り繕って面接をする必要がなくなるのだ。
私は親と友人に感謝の気持ちを伝え、今自分が健康に生きていることにも感謝した。そうして自分を作らず、面接での印象を気にし過ぎずに面接に臨んだ結果、4度目~9度目の最終面接では5勝1敗。内定は合計で5社取った。

なんだかんだで僕の就活体験談になってしまったが、感謝するということはとても重要なのである。
私はこの記事を書いている今、38度の熱を出している。その原因というのがエアコンを除湿にしたまま寝てしまったからなのだが、その話は追々別の記事でしようと思う。
大学では抽選で当たった英会話の集中講義が開催されているのに、開始早々に熱を出してしまった。全身が痛く、満足に動ける状況ではない。

なんで除湿をかけて寝てしまったのだろう。あれ?自分ってこんなに免疫力弱かったっけ?もう何もする気が起きない…

そういう感じで落ち込み、細かいことを延々と考え続けて自己嫌悪に陥っていた時、自分は「感謝すること」を思い出した。身の回りのことに感謝しようと思うようになった。すると、さっきまで思い詰めていたことは何だったのだろうと、馬鹿馬鹿しく思えるようになった。今こうして生きれていること、親に料理を作ってもらっていることに感謝すると、他のネガティブな感情が吹き飛んだ。思い詰めている場合じゃないなと思うようになった。
「感謝する」という行為は、自分が追い詰められた時、ネガティブな感情を感じたとき、自己嫌悪のループにハマったときに、そこから一歩引いて自分を見つめなおし、落ち込んでも仕方ないと思えるようになるために重要であると考えた。

これからも、感謝を忘れないよう生きて行きたいと思う。


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小次郎
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