カクコツ 書く準備⑨| 見られてますよ! アナタの手もと
いまちょっと話題になっている
京都大学の霊長類研究所。
かつてシンポジウムの仕事で
取材したことがあって、
某教授の怒りをかったことがあります。
かの天才チンパンジーのことを
「猿」と呼んでしまったんですね。
「君は人間のことを名前で呼ぶだろう。
なぜ名前で呼ばないのか!」と。
依頼元の出版社から謝罪文、
わたしはシンポジウム企画から
降りることになりました…
学者先生の“地雷”は
どこにあるのかわかりづらい。
ほかの企画でも同様のことがあったなぁ。
そのときは、表向きは企画から降りながら
シンポジウム当日は調光室に隠れて
運営仕事にまわっておりました。
すみません余談でした。
今回は、ライターや企業担当者の手もとは
思った以上に見られているよ、
いうお話です。
これってちょっと恥ずかしい
取材のとき、ライターや企業担当者は
どこを見ているでしょうか。
話を聞きに行っているわけですから、
基本は取材相手の目、ということになります。
ほかには、もらった紙の資料や
映し出されたスクリーン、
自分の取材ノートあたりでしょうか。
一方、相手の目を見ていると、
自分のどこを見ているかわかりますよね。
わたしの目はもちろんなのですが、
わたしの手もとの割合も相当高いのです。
これってちょっと恥かしい。
書き文字と漢字に自信あります?
なぜか。
まずは、自分の身だしなみが気になります。
(爪切ってたっけ?)
(手荒れがひどくなかったか?)
(袖口が汚れてないよな? ほつれてないよな?)
とか。
女性ならネイルケアの心配も
あるかもしれません。
もっと気になるのは、
取材ノートの書き文字です。
書き込んでいる最中って、
相手もこちらのノートを
見つめていることが多いのです。
書き文字に自信がありますか?
わたしはまったくありません!
ノートを見ないで
書き込むことだってありますから、
いつも以上に乱筆になります。
もっと怖いのが漢字。
出てきません!
急いで書いているので
すぐに出てこないときはひらがなです。
これを取材相手に悟られるのが
とっても恥ずかしくなります。
わたしは。
文具・筆記具には仕事観が表れる
だから、会議室の机上で取材するときも、
ノートを手に持つようにしています。
自然とそうなったというのが正直なところ。
漢字を忘れるのは…
パソコンのせいなのでしょうねぇ。
(言い訳なのは重々承知!)
閑話休題。
手もとを見られるケースが多いなら、
文具・筆記具にもっと気を遣っていいかも。
「神は細部に宿る」っていいますよね。
もともとは建築の世界の話のようですが、
文具・筆記具ってライターさんはもちろん、
ビジネスピープル全般の
仕事観が表れる道具だと
考えてみてはどうでしょうか。
上手に活用できれば、
自己アピールやセルフブランディングに
役立つと思います。
好きなペンなら何でもいいけど…
取材ノートについては、
前回の記事で紹介しました。
筆記具(ペン)はどうでしょう。
ボールペン、ゲルインク、
シャープペン、サインペン、鉛筆。
個人的には、書きやすくて
気に入ったものなら何でもよいかと。
好きなら万年筆でもいい。
インクが裏写りしそうですが。
ちなみに、わたしはシャープペンを
ずっと使っています。
芯は0.9mmの2B。
ぺんてるの「SMASH」が大好きなのですが、
0.9mmが製造中止になってとても寂しい。
後輩や新入社員に
よくプレゼントしていました。
何十本と買ったのに、
いま残っているのは1本だけ。
大事に使っています。
はったり・虚勢・自己顕示欲!
はったりと虚勢の意味で(!)、
モンブランの万年筆とシャープペンを
持っています。
万年筆は146、シャープペンは167。
取材ではなく打ち合わせで使います。
たま~にですが、
失礼な人というか、
手もとで足元を見るというか、
そんな人もいますからね。
モンブランがどこまで効いているかは
わかりませんけど。
はったりと虚勢は大げさでも、
正直いうと自己顕示欲でしょう。
認めます。
腕時計は現場で外すことも
男性の場合、手もとのはったり、
いや虚勢、
ちがう自己顕示欲、
失礼!セルフブランディングの
道具といえば腕時計が代表的かも。
ある記者発表会で見かけた記者(ライター)。
ブロンズのボディに
黒のラバーバンドの腕時計でした。
あれは○ブロなんでしょうね。
その存在感と自己主張が強烈でした。
周りからどう見られているかは、
主観で感じるものですからね。
腕時計も好きなものを選べばいい。
でも、ひとつだけ気をつけたいポイントを。
あまり大きい(ごっつい)腕時計だと、
取材のときにじゃまになります。
デスクに当たってゴンゴンしたり、
工場やお店の取材だと、
機器や商品に当たって傷がつく可能性も。
(腕時計に、じゃなくて)
気になる方は現場に入る前に
腕時計を外すことをおすすめします。
わたしもそうしています。
SEIKO製の質実剛健な腕時計ですが。
主な愛用ペン。
上からシャープペン「SMASH」(ぺんてる)0.9mm。復刻を切に希望します! サインペン「プラマン」(ぺんてる)。企画書立ち上げ時のメモなどに使っています。書き味がよろしい。シャープペン「プレスマン」(プラチナ万年筆)。0.9mmで1本200円(税別)。デスクやカバンにいつもたくさん入っています。いちばん下が、自己顕示欲のモンブラン2本。
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