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プロフィール
年齢:40代
現在の職業:医療関係
病気のこと:これまで2回のうつを経験。1回目は社会人1年目。2回目は社会人6年目。

Q.初めて不調を感じたのはいつですか?
A.社会人1年目のときです。営業職で入社した会社で、配属されて数か月経ってからのことだったと思います。ただ、その当時はうつだとは思っていなくて、仕事が合わないことがストレスで、体調が悪いのだと思っていました。

Q.何か体調に異変が出たのですか?
A.全身に湿疹が出ていました。営業職だったのですが、顔にも湿疹ができてジュクジュクになってしまって。大きな病院の皮膚科で治療を受けていました。

Q.どうやって改善されたのですか?
A.とにかく会社を辞めようと思っていたのですが、もし可能なら異動できないかと思い、営業部長に相談しました。開発部門に異動が決まり、同じ時期に上司が変わったことで改善しました。仕事も全くあわかなったのですが、上司もかなりのストレス源だったのだと思いました。

Q.2回目はいつですか?
A.開発部門に異動して、6年くらい経った時期です。海外出張があるハードなプロジェクト後に、国内の短納期のプロジェクトを担当した頃のことです。

Q.どんな感じだったんですか。
A.海外のプロジェクトに参加した頃から負担がかかっていたのですが、その後の国内プロジェクトでかなりしんどくなりました。とにかくどちらも日付が変わるくらいまで遅くまで仕事をしていました。国内プロジェクトの頃には、翌日が来るのが怖くて、遅くまで起きていました。会社で起きていられなくなって、食堂の横のソファで寝ていました。国内プロジェクトが終わるころは、月によっては半分も会社にいけない日もありました。製品の初出荷の前に写真を撮ったのですが、びっくりするくらい笑えていなかったんです。これはまずいなと。

Q.病院は行かれたんですか?
A.胃腸の調子が悪くて、内科に行きました。そこで医師にいろいろ話したときに、SSRIを飲む?と言われたけど何のことかわからなくて。医師も、気の持ちよう次第だからねといった感じで勧めては来なかったので。結局そのまま何もせずに。

Q.その後は?
A.また異動をお願いしました。よくしてもらった先輩が部門長になっている部署があったのでそこに異動して。そこで、上司に体調が悪いことを相談したら、病院に行った方がいいと言われて。結局、その後少しして義父が亡くなって、そのばたばたの後に、下痢が止まらなくなって出社できなくなり、休職になりました。

Q.どうやって復職されたのですか?
A.とにかく最初は休んだことに罪を感じて全然休めなくて。自分は何をしているんだろうと家で勉強しようとして、でも何もできなくて。さらに結婚式が直後に迫っていて、それはもうキャンセルできないからと強行軍でやることに。短時間ならふつうっぽく過ごせるんです。でも後でかなりぐったりする。結婚式終わって、もうぐったりして何もできなくなって。とにかく精神科に通って薬を飲んで、家で休んで。あとは信頼できる内科の先生と、カウンセリングに通って話を聞いてもらっていました。少しよくなった頃にリワークにも通いました。

Q.もう大丈夫かも、と思ったのはいつですか?
A.休職期間が最長で9か月だったので、復職直前まで大丈夫とは思えなかったです。リワークの方からは大丈夫と言ってもらえましたが、不安ばかりでした。復職して2年くらい働いて、大丈夫かもなあと感じました。今でも、絶対大丈夫!とまでは思っていないですね。ふつうに過ごせていますが。

Q.今ならどう対処しますか?
A.あんな無理な働き方はしないです。会社では評価をかなり気にしていたので、それも気にしないようにしたい。とにかく自分のことを大切にできるようにしたいですね。それは今でも課題です。私は復職後に転職する道を選んだのですが、自分にあった仕事をみつけることも大事だと思います。ただ、重要な決断は病気のときにはしないでほしいです。退職するとより気持ち的に追い込まれてしまいますので。

Q.今気をつけていることはありますか?
A.相談することですね。定期的に、かかりつけの内科の先生に短時間ですが、話を聞いてもらっています。あとは家族と仲良くすること。しっかり寝るようにもしています。

Q.うつを経験して思うことは何ですか?
A.人生の大きな転機になったかなと思います。うつにならないにこしたことはありません。でも、うつになってもきっとよくなることをみなさんにお伝えしたいです。

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こじまぐん@あなたのうつ病からの回復スピードを亀からうさぎにします
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