うつ病である自分を少しだけ受け入れられたきっかけ
些細なことがきっかけで、自分の病気を受け入れられることがあります。今日はそんなエピソードをひとつ。
私がうつ病になったとき、最初のうちはまったく病気を受け入れることができませんでした。
自分がメンタルの疾患になるということをまったく予想していなかったために、メンタルの疾患に対して知識がなかったこと。そして、メンタルの病気はこころの弱い人がなるものではないかと思っていたことが大きいと思います。
みなさんの中にも、なかなか自分の病気を受け入れられなくて悩んでいるという方もいらっしゃるのではないかと思います。
また、病気なんて受け入れられないよ、絶対に病気に打ち勝つんだと思っている方もいらっしゃるのではないかと思います。
私がまだまだ病気を受け入れられず苦しんでいたときのこと。
右手の親指がどうにもしびれて辛い日が続きました。家族からは病院に行くように言われるのですが、行きたくない。普段の私は病院にすぐ行くタイプなのですが、どうしても行きたくない。
うつで身体も気持ちもしんどいということもあるのですが、何より、「うつ病だと他音人に知られたくない」「うつだと知られるとどういう反応をされるかわからない」という怖さのような思いがありました。
それでも何とか重い腰をあげて病院を受診。するとどうでしょう。
「しばらく整骨院で治療をしてくださいね」と言われました。
うそですやん。通わなあきませんやん。
#急な関西弁
その場で予約をされる私。
私、とても行くのが嫌でした。
「うつ病だと他の人に知られたくない」
「うつだと知られるとどういう反応をされるかわからない」
そんな思いのまま、整骨院に行きました。
整骨院に行くと、女性の鍼灸師さんが・・・2人ほど。あとは受付の方。せめてあの穏やかそうな人が担当でありますように、と待合で祈っていました。
#本当はみんな穏やかな人なんですが
#当時の私にはそうは見えなかった
担当は、その穏やかそうな人でした。
#よかった
その日はそのまま施術を受けて終了。でもまた来てくださいねと言われる。
#そりゃそうです
「うつ病だと他の人に知られたくない」
「うつだと知られるとどういう反応をされるかわからない」
でも、予約時間はとても働いている人がいくような時間帯ではない、平日の午後。
#今考えればシフトで働いている人なんて山ほどいるんですが
#そういうことさえ考えられなかった
あるとき、意を決してその鍼灸師さんに言いました。
「私、うつで仕事お休みしているんです」
「そうだったんですね」
超穏やかな返答。
私はふと思いました。
「あ、別にいいんだ。別に変なことではないんだ。うつって知られてもふつうに接してもらえるんだ」
私の肩の荷が少しだけ降りました。
その人からしたら何てことない対応だったのかもしれないけど、私にとっては大きな希望をもらう出来事でした。
その後、指のしびれはよくなりましたが、首の痛みがよくならず、その方が退職されるまでお世話になりました。うつ真っ只中から、リワークに通い、復職し、転職するという過程をずっとその人に話しながら過ごすことになりました。
些細なことがきっかけで、自分の病気を受け入れられることがあります。
もし同じような思いをもっている方がいらっしゃれば、今日の記事が何かの力づけになればいいなと思っています。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
みなさんのうつがよくなることを願っています。