うつを治すには新しい自分が必要
ご質問、ありがとうございます。
今回は、後半部分
どこかで具合が悪くなるきっかけがあった事の探し物、をすると同じ事は起きないのか…とか…
について回答していこうと思います。
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具合が悪くなるきっかけを探すことは重要です
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何の原因もきっかけもなく、メンタルの疾患にかかることはほぼありません。だから、どこかで具合が悪くなる「きっかけ」があったかどうかを探すことは重要だと思います。
ただ、「きっかけ」だけを探しても、同じことが起こる可能性はあまり低くならないと思います。「きっかけ」から「新しい自分を作る」ということに取り組んでほしいです。
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まずは「きっかけ」を振り返る
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私が考える「きっかけ」は大きくわけてふたつです。
ひとつは、実際に起きた出来事とそれが自分に及ぼした影響。
もうひとつは、起きた出来事に対して自分がどう捉えたか。
きっかけを探るために、まずは実際に起きた出来事をあげていくことをおすすめします。時系列のほうが整理しやすいかなと思います。
○年○月頃 上司から○○の仕事について、あなたのやり方は間違っていると叱責を受けた。
○年○月頃 残業が一ヶ月○○時間を超えるような状況であった。
○年○月頃 プロジェクトチームの仕事の進捗が芳しくなく、チームリーダーが交代になり、自分のせいではないかと責任を強く感じた。
まずは出来事ベースであげていきましょう。
このとき、マイナスな出来事をあげていきがちだと思いますが、プラスの出来事もあげていってみてください。
○年○月 課長に昇進
○年○月 結婚
○年○月 新しい家を購入し、引っ越
こういったプラスの出来事、めでたい出来事であっても、自分にとっては大きな変化であり、ストレス要因になりえます。
自分がしんどくならない、思い出せる範囲で、ゆっくりでもいいので整理していってみてください。
その出来事について、自分が当時どう思っていたかを書いてみましょう。不安だった、悲しかった、うれしかったといった一言でもいいです。もっと詳細に書いても構いません。
○年○月 上司には○○と言われたが自分としては○○だと思っていた。そのことを伝えたかったが、上司の剣幕に負けて言うことができなかった。
○年○月 ○○のプロジェクトは本当に成功させたく、リーダーの○○さんにはお世話になった。自分がもう少しできていれば、こんなことにはならなかったと思う。
といったように。
ちなみに、形式に縛られることがありません。
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探し物とは「新しい自分」
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さて、ここまで振り返ることができれば、最後の探しものです。
「きっかけ」は十分に振り返ることができたとして、「新しい自分を作る」にはどうしたらいいか。私は思うのは「きっかけ」となった出来事に対する「自分の特徴探し」です。
・出来事に対して、とのような捉え方をする傾向があるか
・出来事に対して、どのような言動をとる傾向があるか
を考えていきましょう。
たとえば、
・悲観的に考える
・周りの目が気になってしまう
・自分のことをがまんしがち
・相手に遠慮して意見を言わないでおく
・不安が募ると他者を攻撃してしまう
・急に何もかもが嫌になって放り出してしまう
などなど。
もちろん、不可抗力であったり相手が相当悪いという状況である場合も往々にしてあるでしょう。
ただ大事なことは「変えられるのは自分」であるということ。
自分に起こる出来事を変えるわけには行きません。出来事がおこったとき、どうすれば病気になる可能性を低くできるのか。
「新しい自分を作る」感覚で、考えてみてください。
苦しいですが、病気になった自分には、どんな原因があるのかを考えてみてください。
私の場合・・・
たしかに激務で体に無理がきていました。
ただ、完璧主義であったり、他の人を信用していなかったり、他の人に負けたくないという思いが強かったり、独りよがりな部分があったり、休むべきときに休めなかったり。そういった傾向がありました。
そのことに少しでも気づくことができれば、じゃあ今後どうしたらいいかが少しずつみえてくると思います。
ですから、探しものをすることはとても大事ですし、探しものに対して、今後どうすれば自分が楽に生きていけるのかを考えることが何より大事だと思います。
まずは、何があったのかから思い出してみてください。
決して無理せず。
もし、なにか相談があればお受けします。
あなたのしんどさが少しでも楽になることを願っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。