思ったことを口に出せないあなたへ
自分はネガティブな感情と人にいえない、ネガティブな感情をもつことが悪いことだと思っている、自分だけがまんしたらいいやと思って諦める。そんなあなたへ。
たとえばこんな状況だったとしましょう。
上司から夜中に仕事の進捗確認のメールがきた。
自分は夜遅くまで仕事をしていて、そもそもしんどい。
仕事が忙しくて大変だと上司には相談していた。
でも、夜中にメールが送られてきた。
「仕方ないか」とがまんして返信する。
気持ちを伝えず諦める、自分のほうが悪いと思って自責に走ることは、自分をうつに追い込む原因になります。なぜなら、自分に嘘をついているからです。気づかないうちに、自分で自分をどんどん追い込んでいるんです。
あなたは本当はどうしたいですか。
言い方は置いといて、こんなことを伝えたくないでしょうか。
「日々の仕事に一生懸命で精一杯。そのことも相談したんだから夜中のメールはやめてほしい。」
でも、いきなり伝えるは難しい。
これをいうまでには、ステップが必要です。今日は2つのステップについて書きます。
ひとつめのステップは「自分の気持ちに気づくこと」。
普段から、「ネガティブな気持ちを感じることはよくないことだ」と思って我慢している人は、我慢し続けた結果、「もういいや」とすぐに諦めるようになります。やがて、このことが自分にとって嫌なことだとさえ感じられなくなります。逆に、自分のほうが上司に進捗報告できてなくて申し訳ない、とか思い始めるようにさえなります。
まずは、自分の気持ちにしっかりと気づきましょう。気持ちは表出しなければ、相手に伝わることはありません。まずは、しっかり気づくこと。
そして、自分の気持ちを我慢しすぎて感じられない人は、たとえば「自分のほうこそ申し訳ない」と思ったときに、「いやこれは本当に自分が申し訳ないのか?」と考えてみてください。誰か相談できる人に、同じ状況ならどう感じるかを聞いてみるとよいかもしれません。
次に、自分の気持ちを誰かに相談する、です。
直接本人に伝えるということが最終的な解決にはなりますが、まずは気持ちを人に話す、という練習をしてみてください。
練習する理由はふたつ。
・言ってみて自分がどう思うかを気づくことができる。
・言い慣れていない自分に気づける。
ひとつめの、言ってみて自分がどう思うかについて。たとえば最初の例について「自分は上司に腹が立った、しんどいと伝えていたのにわかってもらっていなかった」と感じたとします。最初のころは、こんなことを他人にいう自分はだめだとか、こんなこと感じることさえだめなのではないかと思うかもしれません。でも、誰かに話すことで「すっきりした」とか「自分はこんなことを考えていたのか」など、少し客観的に自分のことを感じたり、心が楽になったことに気づいたりすることができます。聞いてくれた相手からも「それは思って当然だよ」などの感想がもらえるかもしれません。
ふたつめは、普段から気持ちを相手に伝え慣れていない人は、伝え方の強弱がつかめていないことがあります。特に我慢し続けていると、いざ言おうと思うときにはもう気持ちをため込みすぎていて、爆発してキレてしまい、関係修復が不可能な状況になってしまう可能性があります。まずは他の人に相談するという形をとり、どんな内容を、どれくらいの語気やトーンで、どの程度まで伝えるか、ということを練習するのがよいと思います。
相手に言ってうまく伝わらなかったという思いだけが残ってしまうと、「やっぱりいうのをやめよう」と思う失敗の経験になります。慣れていない人は、他の人に相談する形で練習していましょう。
ここまでできれば、後は本人にどう伝えるかだけ。
気持ちに気づき、それを他の人に相談することで気持ちを認め、和らげ、表出する練習までできたわけです。
本人にどう伝えるか、については今後記載します。
途中止めみたいな記事に思うかもしれません。
でも、本人に伝える前に上のことを試してみてください。時間がかかる、すぐに伝え方を知りたいと思うかもしれませんが、一足飛びにはいきません。コミュニケーションは、表面の技術だけでは乗り切れません。自分が何を感じ、何を伝えたいのか、それを整理していくことに重きをおいてみてください。
この練習はかなり効果が出ると思いますよ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
あなたの気持ちが少しでも楽になりますように。
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