耳障りのよい言葉だけではうつは治らない
うつで本当にしんどい時期。
そこから回復するには休息、癒し、自分へのやさしい言葉が必要です。
まずはお薬を使ってもいいから、しっかり寝て、ゆっくり休んで、癒しの時間をとってください。そこまでがんばったのだから、それで大丈夫。
ゆっくり休んだら、少しだけ考えてみてほしいことがあって。
全然、急がなくて大丈夫です。
考えれるまで回復したらで大丈夫。
そのタイミングでこの記事を読んでほしいんです。
自分に耳障りのよい、都合のよいことだけでうつをよくするのは難しい。
自分を少しだけでも変えるアプローチがとても大事です。
自分でみている自分というのは、とても一面的なもの。
でも他人からみた自分は、自分が思う自分とはまた違います。
言われてみれば、当たり前のような気がするかもしれません。
自分は怒っているつもりはないのに、「そんなに怒らなくてもいいのに」と言われるとか。
しんどそうにしているつもりはないのに「大丈夫?しんどそうだけど」と聞かれるとか。
もしかしたら、
実はちょっと怒っているけど、自分は怒っていることを出さないようにしているのに、「そんなに怒らなくてもいいのに」と言われて、いや怒ってないけどと思っているかもしれない。
ちょっとややこしいですが・・・。
つまりは、うつを治すには自分のことを病気になる前よりもよく知り、「あ、これは自分をしんどくさせそうな考え方だな」とか「自分が損をする言動だな」とかを振り返ることが必要だとお伝えしたいんです。
こういう話をすると「いや周りが悪かったから」とか「そんな話聞きたくない」とか思うかもしれません。
うつは、自分だけで引き起こすのは難しくて、何らか他者が絡みがちなはずです。
もちろん、しんどかった環境、状況もあるはずです。無理な仕事、ハラスメント、いけ好かない人間、しんどかった家庭環境などなど・・・
もちろん、そこはしんどかったと思うんです。それは全然否定しない。
でも、変えられるのは自分だけ、です。
それでもやっぱり「周りが・・・」と思うかもしれない。
でも、変えられるのは自分だけ、です。
うつのしんどい時期がよくなったら、少し耳が痛かったり、自分に不都合なこともあるかもしれないけど、自分が変えられるところはどこか、を考える時間をとってください。
そのためにできることは、何がしんどかったか、を振り返ってみることです。
何があって、そのときどう感じたか。
そして、それを病気から回復してきた自分があらためてみて、どう思うか。
周りが悪かったよね、あなたは悪くない。そのことばにずっと浸り続けるのではなく、そのことばを回復材料のひとつとして考えて、回復したらぜひ次のステップに進んでください。
こういう記事を書いても、なんか厳しい人やと思われそうだけど、自分の回復過程や支援する立場からみると、これができるかどうかが大きな違いを生んでいると実感しています。
特に支援する立場になって、ひしひしと感じています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ステキな一日をお過ごしくださいね。