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微生物は人類の最強パートナー

NHKで最近放送された「微生物」特集がとても面白かったので、関連した話も添えて紹介しようと思います。

ようは、
人類の生存に微生物が貢献していることが最近の研究でさらにわかってきた、という話です。

元々微生物が我々の健康に貢献しているのは、ビフィズス菌・乳酸菌といった善玉菌でよく知られています。

下記の厚生省サイトをみると、腸内だけでもおよそ1000種類、100兆個も存在しているとのことです。最近「腸活」という言葉もありますね。

他にも、「がん」を退治する微生物候補もあり、基礎研究が続いています。

微生物がこのように種類が多く多彩な能力をもっているのは、世代交代が早い、言い方を変えると突然変異の回数が多いということです。
いってしまえば、我々より早く種としての深化の歴史を走り抜けているとも例えられます。

変わった微生物を1つ挙げると、その1つは「トキソプラズマ」。宿主の脳内分泌に影響を与えて、行動・性格を変えてしまうのだそうです。

宿主の行動を変えるよりさらに直接的な例をあげると、過去にも紹介した微生物ボルバキアは、DNAそのものを改変して(オス化するたんぱく質を攻撃)メス化を誘発することで宿主同様に種を存続させようとします。

さらに、今活発に進められている「宇宙開発」でも、微生物を使おうという動きがあります。

これから宇宙に長期間滞在することになると、「衣食住」の確保が必須です。
衣は何とかなりそうな気がしますが、食は常に地球から輸送するとなかなか馬鹿にならないコストになり、やはり月面であれば月面で食糧生産し消費するのがいずれは必要になるかもしれません。

ただ、月面の砂・塵は農作物栽培に適さないことが分かっており、それを微生物の力で土壌を作ろうというチャレンジも進められています。
イメージで言うと、炭のかけらに細かい穴をあけることで、微生物を活性化させ作物の成長を促進する「人工土壌」を作っています。

さらに、「住」についても地球と重力が違うため、地球からの輸入でなく、より軽くて丈夫な建造物が求められます。なんと、菌糸が創ったブロックをで火星住居を開発している研究があります。(タイトル画像も下記事内の図番を引用)

菌糸も餌がないと育たないので、古代に生物として酸素を生んだとされる「シアノバクテリア」も共生させて餌をつくりあげることで、エコシステムを築いています。

地球という環境、我々の体内での活動、そして我々がフロンティアとして開発中の宇宙生活、いずれも微生物が支えているのはすごいことではないでしょうか?

微生物自体が我々にとって最大のフロンティアなのかもしれませんね。

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