本紹介📚マイノリティVSマジョリティ
久々に本紹介。
檸檬先生
《内容》
私立小中一貫校に通う小学三年生の私は、音や数字に色が見えたりする「共感覚」を持ち、クラスメイトから蔑まれていた。ある日、唯一心安らげる場所である音楽室で中学三年生の少女と出会う。檸檬色に映る彼女もまた孤独な共感覚者であった。
《感想》
どうしてこうなったのだろうか。どうしてこのプロローグになるのか。そう思いながら読んでいました。
マイノリティ(多数派)とマジョリティ(少数派)。
前に正欲という本を読んだ時も思いましたが、少数派がいるから時代の革新の発明や考えがあるのにも、多数派は本当に、それをわかってないのがどの作品でも歯痒いです。
なぜ歯痒いかというと、私も仕事の時自分のマジョリティな部分をひたすら咎められるからです。
話を作品に戻し、春夏秋冬を少年と先生が歩んでいき、時は進んで中学、高校、大学と進んで、そしてラスト。
少しネタバレ含みます。
先生は自分の性に対してずっと疑問を持っていたのでしょう。
ただそれは誰かに話せていたら変わっていたのでしょうか。
少年の好きの意味をちゃんと受け止めたら、2人で乗り越えたのでしょうか。
性の自認は、今世の中で目にするようになってもこうやって
世間に知られても、先生みたいな人はまだまだ救われない世界ではあります。
手を差し伸べたい。
でもこの物語は私の目の前で起きてる出来事では無い。歯痒いです。
もっと知識をつけて、せめて聞いてあげれる人になりたいです。
ではまた。