商圏の決め方
物件を決めるときに、大きな要素の一つが商圏です。
商圏とは、店舗を構えたときに、そのお店に見込めるお客様の住んでいる範囲を意味します。商圏の範囲は、業態、顧客設定、お客様の移動手段、競合店の存在などで変化します。
「実際に、自分たちのお客様が、どれだけいるのか。」
これを目に見える形にすることが商圏を設定することで、将来の売上予測を立てることが容易になり、自信を持った経営やより価値の高いスイーツ、サービスをお客様へ届けることができるようになります。
商圏を分析する方法は、いくつかあります。
1・「人口統計調査を使用し、地域ごとに性別、世代、人数を把握する。」世帯数、年齢、性別だけでなく、人口の増減もわかるため、5年後、10年後に街の人口がどのように変化していくか予想がしやすい。
2・「消費者のライフスタイル分析」世帯収入、消費動向など、そのエリアに住んでいる人たちが普段どんな生活をしているのか分析していきます。スーパーや不動産屋さん、他業種飲食店、金融機関などに話を聞いたり、どんなものが売れているかを見ていくだけでも、その街の傾向が見えてきます。
3・「同業種、競合店の分析」もし、同じ商圏に同業種、競合店がある場合は、販売している売れ筋商品、客層を調査しましょう。コンセプトや自分たちの提供するものが決まっている場合でも、必ず調査確認すること。独自化すべき点がより明確になり自分たちがより自信を持って開業できるようになっていきます。
4・「移動手段によって商圏を設定する」最後に僕が必ず皆様にやってもらいたい商圏の設定方法をお伝えします。それは3種類の商圏を設定することです。例えば、「徒歩 15分圏内」「自転車 20分圏内」「車 30分圏内」など、お客様の移動手段によって想定商圏を変化させていきます。そうすることで街の見え方の視野が広がり開業後より適切な打ち手を打てるようになります。
商圏設定をして、店舗の周辺に自分たちのお客様がどのくらいいるのか。目に見える形にしていきましょう。