読まない読書とは!? 「積読」の意外すぎる効果

なぜ、「積読(つんどく)」しないのですか?

私は、積んどくために、本を買っていると言えます。冗談はさておき、本を買ったままにして、家に置いておくことで、自分を責めてしまう人が多いようです。私も、以前はそういう意識もありました。しかし、改めて考えてみると、やっぱり気になった本は片っ端から買って、家に置いておいたほうがいいと思います。

なぜなら、その本とは、2度と出会わないかもしれないからです。毎年「7万点」が出版される出版業界。1ヶ月で5000冊以上も出版されるのですから、「いいな」と思った本もその場で買わなければ、忘れてしまいます。だからこそ「積読」は大切なのです。

そもそも、本は買った瞬間に読まなければ、読む気がなくなります。人間のやる気の仕組みからいって、それは当たり前であり、まったく普通のことです。なので、たいていの場合は、読むのが面倒くさくなるのです。

だからこそ、家に置いておけばいいのです。そうすれば、なんとなく気が向いた時に、いつでも手にとって読むことができます。

脳科学者の茂木健一郎さんは著書『頭は「本の読み方」で磨かれる』のなかで、本を買った瞬間に、家の本棚に並べた時点で、脳は変化していると述べています。さらに、おでかけに合わせて「オシャレ」としての本をカバンに忍ばせることもオススメされています。

私が思うに、そうして買った本は、「自分の理想像」を形づくります。脳内の理想的な自分が、本棚に表れるのです。つまり、自己理解の役にも立ちます。そうすれば、なんとなく人生の道のりが見えてくるかもしれません。

なので、「積読」があっても、自分を責める必要はありません。好きなときに読めばいいのです。本は、あなたの王様でありません。どちらかといえば、家来です。好きなときに呼び出して、好きなときに知りたいことを聞けばいいのです。

書店で、本を手に取り、「でも、この本、読むかな…」なんて思ったら、迷わず買ってください。読まずに本棚に入れておくだけでも、充分なのですから。

読書は、人との出会いそのもの。一期一会なのです。

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