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【読書】ここ5年で1番おもろい→「逆行者」
こんにちはアート王子です。
今日紹介する本はジャチョン著(藤田麗子 訳)「お金 時間 運命から解放される、人生戦略 逆行者」です。
正直、ここ5年くらい読んだ中で1番面白い本でした!
↓
感想
とても奇抜なカバーで、本屋ですぐ目に止まりました!(たまたまその時、ガツンとくるカロリー高めな、家系ラーメンみたいな本を探していたのもある)
「逆張り」や「逆行」って、ちょっとアウトロー感があって好きなのですが、ただ逆張りするのではなく、自分のマインドにある本能的なロック(鍵)を外して("怖がり"などの現代では邪魔だが昔は有利だった本能)、戦略的に人生設計を考える、めちゃくちゃ論理的な内容ですが、具体例やエピソードもあって読みやすくとても面白いです。
「逆行者」(下記に定義を記載)は「本能に逆らう能力を持った5%の人」で、噛み砕いて言ってしまうと、"普通ではない変わった人"になるのではないかと私は考えました。
(しみけんさんだったか?)YouTubeかどこかで聞いてハッとした事があって、「最近、変わってるねって言われましたか?」って聞かれて、「そうか『変わってるね』は褒め言葉だ!、変わってないと5%にはなれないし、5%にならないと成功者になれない!」と納得してしまいました。
ジャチョンさんが言いたいことはこれに近いのではないかな?と思いました。
著者のジャチョンさんは
韓国のインフルエンサー、起業家(マーケティング会社社長)、ライフハッカー。
1987年生まれ。2019年にYoutubeチャンネル開設、2022年著書「逆行者」を刊行し、韓国では「逆行者」シンドロームを引き起こすほどのベストセラーに。
逆行者の定義
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本書での"逆行者の定義"は
遺伝子、無意識、自意識の操り人形から脱した者「本能に逆らう能力を持った5%の人」の事を指します。
一方、95%の人は生まれ持った運命に従って生きていく「順理者」と区別されています。
養鶏場のニワトリに例えて、生まれてから死ぬまで(出荷されるまで)本能に従い全て決まっていると言います。
人間に置き換えると「遺伝子」「無意識」「自意識」というフェンスによって取り囲まれています。
人間は自由意志を持つ特別な存在だと思って生きていますが、それは幻想だといいます。
そのフェンスを破るには「逆行者7段階モデル」という剣が必要だと著者は言います。
フェンスを壊して出てきたとき、目の当たりにするのは「お金、時間、精神からの自由」です。
目次
プロローグ
30代序盤、働かなくても月1億ウォンを稼ぎ出す自動収益システムを完成させた
CHAPTER1
僕はどうやって経済的自由を手にしたか
CHAPTER2
逆行者1段階 自意識を解体する
CHAPTER3
逆行者2段階 自分のキャラクターを設定する
CHAPTER4
逆行者3段階 遺伝子の誤作動を克服する
CHAPTER5
逆行者4段階 脳を自動化する
CHAPTER6
逆行者5段階 逆行者の知識を身につける
CHAPTER7
逆行者6段階 経済的自由を得る具体的ルートを開拓
CHAPTER8
逆行者7段階 逆行者のサイクルを回す
エピローグ
逆行者になって完璧な自由を享受せよ
チャプター1で筆者の実体験が書かれています。(落ちこぼれからどういう思考、行動で成り上がったか。何を習慣にしたか)
チャプター2から8で
逆行者7段階を順に説明してくれています。この逆行者7段階モデルは順を追って行動していかないと意味がないそうです。(順を追わないと偉人のエピソードを読んでも「どうせ運が良かった」と片付けてしまう。)
共感した点
本書の中で共感した箇所を抜粋します。
面白ければぜひ本を購入して生の文章に触れてみてください。
・力を抜きながら成長する p.34
僕は自己啓発本を好きでよく読むのですが、成功には「血生臭い努力」が必ず付いてくる印象です。しかし著者は『未来のために現在を犠牲にしないで欲しい。遊びながら、休みながら、効率的に生きよう』と言ってくれていて、「これなら自分でも出来そう」と思わせてくれました。具体的にこなすタスクは下記の事。
・1日2時間、本を読んだり文章を書いたりして、残りの時間は休む
・1日に1度、「5分間思考」の時間を設ける
・積極的に遊ぶ。そして8時間以上ぐっすり眠る
僕は元々読書が好きだし、文章を書くのも好きです。(今書いてるこれ)それに、コレを読んでくれているアナタもおそらくそれに近いのではないかなと思います。
「5分間思考」は手帳に自分の気持ちを書き出そうと思います。
また、モーレツに頑張る必要はなくて、『遊びや睡眠は人間の幸せと健康に欠かせない行為でクリエイティビティの源だ』と言ってくれています。(p.34)
・自意識は邪魔になる p.83
『自意識は優れた心の仕組みだが、人生全体という大きな観点から見ると、自由を奪い、人生を台無しにしてしまう元凶だ。…他人のせい、国家のせい、運のせいにするのではなく、まずは自分の愚かさと感情的な態度を認めなくてはならない。自分の劣等を認めることによって自意識を解体し、これからどんなふうに対処していくのか考えるべきだ。』
いきなり(実行が)難しい!でもそれは皆んなが持っている「自分は正しい、自分は可愛い」という"正義"を一旦破壊し、その正義から生まれた負の感情を客観視して、対処法を考えるという、極めて冷静な判断が必要で、トレーニングが必要ですが、カッとなる事は無くなりそうですね。(p.83)
・事をなすには四面楚歌(p.111)
『何かをもっと上手くやりたいと思った時は、まず環境を作ればいい。動かざるを得ないようにセッティングしておけば、自ら必死に生きるようになる。自由意志、努力、誠意といった聞こえがいいだけで中身のないものを信じるのではなく、自分を鍛えるトレーニング場を作って自分を追い込むことがポイントだ。』
ビッグマウス発言や、目標を言ってしまうことでやらざるを得なくなってしまう"環境づくり"です。「海賊王におれはなる!」ってやつです。(p.111)
・金を稼いで自由な時間を得る(p.117)
『あらためて強調するが、お金を稼ぐこと自体に意味があるとは思っていない。経済的自由を手にすれば大切な時間を節約でき、精神的自由を得る可能性が高まると考えているだけだ。』
物欲があまり無い僕からすれば、時間を手に入れる事が出来るのはめちゃくちゃ有難いと思った。(p.117)
・人間は賢い生き物ではない(p.119)
『心理学を学んで、僕が下した結論がある。人間は目標を立ててそれを達成できるような、賢い生き物ではないということだ。…人間の脳は、漠然とした未来よりも現在にフォーカスするように進化したためだ。本来、脳は歩いたり走ったり、狩りをして獲物を食べたり、パートナーを見つけて繁殖するために働く器官だ。現代社会に必要な、将来に備えた計画や投資、努力をするようには作られてはいない。だから僕たちは毎回ダイエットに失敗し、新年の抱負も三日で忘れてしまう。本能に打ち克つのは難しいのである。』『人は実現したいことができるたびに無謀な目標を立てて失敗する。そして、失敗の原因を他人や環境のせいにして自意識を守る。これを死ぬまで繰り返す。自分がどんな存在であり、どんな過程を経て今に至ったのか、真実を見ようとはしない。ひたすら心の傷を舐めている。』
心当たりがありすぎる…。
人間は賢く無いんだから、人に優しく、謙虚に生きよう。(p.119)
・毎日地道が最強(p.160)
『22戦略(2年間、毎日2時間ずつ本を読み、文章を書くこと)を毎日実践するのはとても難しいことだ。本書の読者の中でこれを実践する人の比率は0.1%以下で、1週間に1.2回以上実践する人はそのうちの5%程度だと思う。』
『だからこそ、人生は楽勝なのである。こんな簡単な事すらも誰もやらないからだ。ほとんどの人が遺伝子の命令と本能に囚われて、あらゆる言い訳をしながらドロップアウトしてしまう。…』
『すぐに効果が表れる保証がない?一生続く複利貯金である事を、僕が立証しているではないか。自力で財を成した逆行者たちが数々の本であれほど語っているのだ。』
誰でもやれる事を誰もやらないからこそ勝てるという事。(p.160)
・何も考えなければ、ただ悲しく死ぬだけ(p.167)
『現実は甘くない。よくない環境に置かれていると、この世の全てが否定的に見えて、何もしたくなくなる。当然だ。本能がそうさせているからだ。でも、遺伝子や世の中によって作られたレールの上を、不満だらけで歩いて死んでいく人生でいいのだろうか。本能に逆らわなくてはいけない。未来を描き、環境を設定していかなくてはならない。未来を描いて、本能を抑える人だけが、運命に逆らうことができる。』
何も考えなければ本能に従って、ただ悲しく死ぬだけ。その方が楽だから。(p.167)
・やるだけで勝てる(p.213)
『僕がこうして実行力を強調するのは、裏を返せば、何かを実行に移す人がほとんどいないからだ。…人間はそんな風に進化を遂げたのだから仕方ない。だから、自分に実行力がないからといって落ち込む必要はない。人間として当然のことだ。
僕もまた原始時代の遺伝子に支配される人間だからだ。それでも遺伝子の誤作動を自分に気づかせて、思考を行動に移し、人生の近道に入ったのだ。』
やる人は少ない。やり続ける人はもっと少ない。人生はとてもイージー(p.213)
・コレにも意味がある(p.246)
『文章にまとめるという作業を行うと、あやふやな情報と論理を補うために脳が活性化し、学習効果が高まる。新しく得た知識が長期記憶化され、応用可能な知識に変換される。知識を実生活に活かせるようになるのだ。脳全体を使って文章を書くことで脳細胞が増え、知識が向上していく』
『僕は主にブログに文章を書いているが、ブログに限らず、自分の書きやすいメディアを使えばいい。数ヶ月や1年後、あるいは10年後に自分の文章を読んで満ち足りた気分になることもあれば、復習に役立つときもある。僕は数年前に読んだ本の内容を復習したくなったら、自分が書いたレビューを検索する。本を読み返さなくても3分で復習ができるので効率的だ。』
まさに今僕がやっていることです。「面白いなー。ここ共感したなー。勉強になったなー。」ってところを抜粋してコメントともに書いています。(p.246)
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自分用メモ
自分で見返す用のメモです。
①探索 自分の気持ちの変化をじっくり観察し、その感情がどこから出て来たのかを考える。
②認知 気持ちの変化の理由を客観的に捉え、現在の自分の境遇と比較して、認めるべき点は素直に認める。
③転換 認知によって劣等感を解消し、これを変化のきっかけにするためのアクションプランを練る。
①ベンチプレスなどで8回で限界が来る程度の重量を選び、「8回挙上して2分休憩」を3セット繰り返す。
②タンパク質を摂取する。
③48〜72時間休む。
1.自意識に従って生きる。
2.誰かが成功した方法をそっくりそのまま真似する(3時間睡眠、朝活、ありえないほどの努力など)
3.脳の最適化を疎かにする。あるいは無視する。
4.「心から信じていれば、宇宙が助けてくれる」といった自己催眠術にばかり頼って、効果的な実践をしない。
5.読書に正解があること、本こそが攻略法である事を知らない。
まずは自分の方から相手の行動を見る。
相手が受け取ることを当然視したら脱落、ギバーモードが見えたら賢明なギバーだと考えて、良好な関係を維持すればいい。
あなたのレベルが高いときは、周囲にギバーがあふれる。レベルが低いときは、マッチャーやテイカーたちが列をなしているだろう。人を見る目が育っていないうちは、まずギバーになる練習をして、さまざまな人に会ってみよう。
人々はポーカーをするとき次のようなミスを犯す。人生における失敗のパターンによく似ている。
・「恥をかきたくない」とか「相手をやり込めたい」という気持ちのせいで、ゲームを降りることができず、ベッティングを続けてしまう(自意識の保護)
・「この勝負に勝てば大金が手に入る」など、うまくいったときのことばかり考える。ダメだった場合のことを想像しない(希望的観測のエラー)
・「ここまで負け続きだったから、次は勝つはずだ」と思い込む(ギャンブラーの誤謬)
・何度も負けて腹が立ち、理性的に確率を計算せずに、勘だけを信じてペッティングする(確率のゲームではなく、感情のゲーム)
経済的自由に到達するには、「正しい方法」で「長く練習」を続ければいい。
1.キャラクターの変化
-意図的に決定的な事件を起こしたり、副業に挑戦したり、勉強会に参加して自分がつまらない人間であることを確認し、「こんな人生ではいけない」という感情を体験しなくてはならない。自分で自分をキャラ変する試みが必要-
2.20冊の法則
-取り組みたいことに関する本を20冊読む。20冊読むと、何が起こるのか?あなたの頭はその内容でぎっしり埋め尽くされる。世間(に対する)思考が自然とそちらに向いて、今までとは違う自分に変わっていく-
3.YouTube視聴
-読書に比べると効率が悪いが、脳をあまり使わずにすむというメリットがある。読書や書き物に飽きたときは投資や事業に関するYouTube動画を見るのも一つの手-
4.文章を書くことによる超思考セッティング
-文章にまとめるという作業を行うと、あやふやな情報と論理を補うために脳が活性化し、学習効果が高まる。新しく得た知識が長期記憶化され、応用可能な知識に変換される。知識を実生活に活かせるようになるのだ。脳全体を使って文章を書くことで脳細胞が増え、知識が向上していく-
5.オンラインを超えて、オフライン学習へ
-上4つは自分一人でする学習法。5つ目の学習法は、集団の中に入って遺伝子の誤作動を逆に利用する方法である。有料オンラインセミナーの世界に飛び込もう-
30代前後で経済的自由を得た30人以上の友人に電話をかけて、経済的自由を手にしたステップを綿密に分析した。彼らは3つのタイプに分類され、例外はなかった。
1.生まれつきタイプ→再現性が無い
2.週末セミナータイプ
-時間の使い方が上手い。全員が平日は本業に打ち込み、週末を利用して財テクセミナーに参加していた。オフラインでセミナーを聞いて、同じ分野に関心を持つ仲間との交流を1年以上続けると、本人のキャラクターは完全に変わる。経済的自由を手にするには365日、24時間ずっと何かをしなければならないのではないかとひるんでしまう人がいるが、週末をうまく活用するだけでも十分だ-
3.本の虫タイプ
-会社勤めをしたり、事業をしたり、大学に通ったりしながら、読書を欠かさなかったタイプ。株を始めるときは株式投資の本を読破し、不動産投資を始めるときは不動産に関する本を読みあさる。…どんなに忙しくても読書を後回しにすることはない-