#59 信頼関係の構築できていますか?〜ラインケア研修の学び〜(2024/03/27)
メンタルヘルスの不調による労災申請件数は2010年頃から増加傾向にあり、その主要な要因が過労からハラスメントが占めるように変化しています。
健全な職場を作るにはラインケアが重要であり、その研修を受けさせていただきました。
研修で学んだ、メンタルヘルスの不調のメカニズム、メンバーの状況を知るためのアプローチ、メンバーの仕事の活力を高めるマネジメントについて紹介させていただきます。
〇脳のバッテリーが切れるとうつになる
うつ病は極度の心身の活力低下と脳の機能障害を伴う疾患です。脳のバッテリーが切れた状態なので、回復には充電が必要です。
うつ病などの精神疾患は睡眠の質・食欲の低下や腰痛などの身体面から症状が現れるため、外科などの病院では異常なしと診断されてしまいます。これらの症状は通常であれば1週間以上続くことは少ないため、症状が2週間以上続く場合は精神科で診てもらうと良いでしょう。
メンタルヘルスにはセロトニンという幸せホルモンの影響が大きく、セロトニンに陽の光を浴びることで分泌されます。
うつ症状は日照時間が短い冬場やセロトニンが減っている朝に出やすいため注意が必要です。
〇対話をしましょう
一緒に働くメンバーの不調のサインに気付くためには、体調・行動・言動の変化に注目しましょう。
元気がなくなっていないか、仕事のパフォーマンスが落ちていないか、ネガティブな発言が増えていないか。これらのサインに気づけるように日々のコミュニケーションを設計します。
私は毎朝のスタンドアップミーティングや週次定例だけだなく1on1をしたり、出社時には声をかけるようにしています。
重要なのは対話です。
オープン・クエスチョンで話を引き出し、話を遮ったりアドバイスをするのをぐっと我慢し、しっかりと受け止めましょう。
話を聞いてもらえたという実感から生まれる安心感や信頼感がないと、どんなに良いアドバイスも受け入れられません。
スポンジのように、溜まった気持ちをすっかりと吐き出すことで周りの意見を吸収することが出来るようになるということです。
すっかりと気持ちを吐き出してもらってから、「こういう考えもあるかもね。」と状況を改善するための提案をしてみると「なるほど。確かにそうかもしれない。」と建設的なアクションを引き出せるかもしれません。
明らかなメンタルヘルスの不調に気付いた際の対応手順も認識しておくと良いでしょう。
〇指導力は理解力
マネージャーの役割はマネジメントを通して組織の活力を高め組織の成果を引き出すことです。
つい業務を進めるためのマネジメントに終始しがちではないでしょうか。本来優先すべきは人や職場のマネジメントです。
また、メンバーの指導とは、よりよく仕事ができる行動の変化を促し、仕事の活力や成果を引き出す働きかけをすることです。
指導とパワハラを勘違いするケースがあるようなので、気をつけたいところです。
指導がうまくいかないのは相手をよく理解できていないからです。
相手を理解するために対話やポジティブな関わりを心がけ、信頼関係を築くことで効果的な指導が行えるようになります。
〇終わりに
ラインケア研修を通して、チームメンバーと信頼関係が作れる関わり方が出来ているか?と自問する機会を作ることができました。
また、上下の関係だけでなく、チーム内の営業・エンジニアなど異なる立場のメンバー間で互いの価値観を尊重し協力しあえる信頼関係が構築出来ていれば、困難なプロジェクトにも前向きに立ち向かっていけるよね。
と、仲間と確認することもできました。
良い機会を与えていただいたことに感謝です。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。