23. 常勝軍団のプリンシブル
こんにちは。コウです。
今回は帝京大学ラグビー部監督 岩出雅之さんの
「常勝軍団のプリンシブル」を紹介します。
この本は、心理学や様々な学説をベースに、常勝チームを作るための方法が書かれています。
帝京大学ラグビー部を例に書かれていますが、
企業の新人教育や、学校での部活動経営、集団のマネジメント全般に応用できる技術です。
僕自身も多くの心理学系の本を読んできましたが、チームマネジメントに必要な心理学は、ほぼこの本に書かれているといっても良いかもしれません。
マインドセットの話も出てきます!
内容
この本は、
1.常識を疑う
2.モチベーションマネジメント
3.外的環境づくり
4.内的環境づくり
5.フロー技術
6.組織文化の作り方
7.リーダーのあり方
で構成されています。
体育会系組織からの脱脚
帝京大学ラグビー部は10年前から体育会系組織を脱脚したそうです。
なぜなら、上からの指示を待って動くような集団に大きな成長は見込めないからです。
体育会系組織とは、いわゆる、先輩は絶対的な存在で、後輩は雑用などをするような組織です。
さらに監督からの指示を忠実に聞き、それをこなすような組織です。
皆さんの中でも厳しい運動部に所属していた人はよくわかると思います。
その常識だった組織を岩出監督は、様々な経験を元に脱却をしたといいます。
たしかに厳しい練習をすれば技術はあがるそうです。
しかし、選手の上に立って引っ張って行くスタイルでは、指示待ち集団になっていったり、チーム内での悲しい足の引っ張り合いが起きたそうです。
どうすれば、勝ち続ける集団になるか?
その答えは、監督自分自身がまず変わることと、体育会系組織から脱脚していく事でした。
自律を促すマネジメント
岩出監督の組織運営で大事なキーワードに、「自律」があります。
自分で考え行動し、人間的成長を遂げることです。
この本ではどういう環境づくりで、選手達の自律を促しているのかが書かれています。
その具体的な方法についてはここでは書きません。
岩出監督は自律には時間がかかるといいます。
人間的成長を待てるかどうか
選手が自律できるようになるためには、時間がかかります。
当然ですよね。人は急に変化はできません。
例えば、監督に掃除をしろ!と言われて活動場所を掃除したとします。
確かにその場はキレイになるかもしれません。
では指示された側の人間にどれくらいの成長があるでしょうか。
自律するとは、誰かの指示どうのではなく、自ら汚れていることに気づき、自らの意思で掃除ができるということですよね。
そのために監督がすべきことは、選手が自発的に行動するように、掃除する意味や目的を一緒に考えたり、誰かの役に立つということを感じてもらうことです。
つまり、それには時間がかかる=成長を待てる監督でなければいけないということです。
回りくどい方法かもしれませんが、それこそが常勝軍団を作り上げるのに大切で必要な要素だといいます。
最後に
短いですがこの辺で終わりにします。
では実際にどのような理念で、どのような方法を使えば良いかについては、今度まとめたものを公開しようと思います!
究極的には実際にそれぞれの環境にあった方法で組織運営をしていけばよいと思いますが、この本には大切なヒントがたくさんあると思います。
今の環境に不安や不満、疑問点がある人は読むといいかもしれません!
最後までご覧いただきありがとうございました!
ではまたヽ(^^)