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②離島暮らしとアドレスホッパーを経験した夫婦がモンテッソーリ教師を志すまで(結婚はしたけれど編)
こんにちは!こはるぽんです!
(はじめましての方はぜひダイジェストからご覧ください!)
さて、私たちの旅路を綴るこのシリーズ、
今回は結婚当初のすれ違いについて書いてみたいと思います。
(カバー写真は、本当にすれ違いMAXの頃に撮ったものです😭)
新婚ほやほやながら諍いの絶えなかったあの頃。
一体何がすれ違いを生み出していたのか、
少し長くなりますが、二人でじっくり紐解いていきたいと思います。
(↓新婚の2020年までの年表を改めて貼ります)
●2012年:出会い
19歳。それぞれ故郷を飛び出し、秋田県の同じ大学に入学。
●2014年:馴れ初め
21歳。たまたま同時期に、ノルウェー🇳🇴に留学。現地で付き合い始める。
●2015年:こはるの就活
22歳。こはる就活。15歳の頃から「子どもに関わる仕事」への興味はあったものの「もっと給料が高く“かっこいい”仕事に就かなければ」という切迫感から、全く別の業界で就活し大迷走。終盤にようやく決まったIT企業に就職。
●2016年:はるぽんの就活
23歳。はるぽん就活。一生かけてやりたいことを考えるも、結局わからず。
いろんな企業を見る中で、島国日本を支える産業として「一生やることになっても誇りに思える&食べていける仕事」と思い、海運会社に就職。
●2019年:結婚と、はるぽんの挫折
26歳。結婚し、東京都心で二人暮らしをスタート。はるぽん、キャリアに悩む。
転職も視野に、かねてから興味のあった児童支援ボランティアに参加。仕事と両立しながらの半年で多くの学びを得た一方、大きな挫折も味わい進路に行き詰まる。
●2020年:コロナ禍と、すれ違い
27歳。コロナ禍やはるぽんの退職があった、2人にとって大きな年。
「二人の価値観や今後の方向性について話し合いたいはるぽん」と
「結婚式やドレスや妊娠出産などの準備で頭がいっぱいのこはる」との間に、
大きなすれ違いが。
新婚早々、二人の前途に暗雲が立ち込める。
自分たちの暮らしが、“誰かの手”に渡ってしまった──。
大量のパンフレットや契約書を前に、はるぽんはこんなことを思っていました。
結婚式の準備から、将来の家のローン、出産の計画まで、人生を左右するような大きな物事が、さしたる話し合いもなくどんどん進んでいってしまう。
日増しに膨らんでいく違和感を伝えようと、はるぽんは、こはるとの対話を試みます。
「──ちょっと、一回全部置いて話さへん?(時々関西弁が出ます)
時間もお金もかかることばっかりやのになんか、全然相談できてない気がして……なんか、これがほんまに二人でやりたかったことなんやっけって……」
しかし悲しいかな。会話は全く噛み合いません。(関西弁のせいではありません)
伝えたい想いがあまりに強く、はるぽんは意図することをうまくまとめられなかったのです。
一方こはるもこはるで、せっかく進めてきた話を中断され、はるぽんの真意を汲もうという気持ちになれずにいました。
話せば話すほどにこじれる会話。
熱ばかり帯びていくはるぽんの言葉に、
こはるは、自分が訳もなく責められているように感じてしまいました。
こうなるともう、話し合いにはなりません。
落ち着いて、相手が受け取りやすい言葉を選べなかったこと。
相手を信頼し、受け取ろうとする姿勢が欠けていたこと。
そして何より、結婚に対する二人の認識が大きくずれていたことが、対話を難しくしていたのでした──。
はるぽんは、これから一緒に過ごす数十年をどう生きていきたいか、大きなビジョンをしっかりと擦り合わせてから、細かい事を決めたいと思っていました。
それは『人生フルーツ』という映画の影響かもしれません。
「夫婦でどんな人生を送り、どんなふうに最期を迎えたいのか」
改めて話すのも恥ずかしいし仰々しいけど、こういうことをめんどくさがらずに、最初に話し合っておきたかったのです。
一方こはるには、どう生きたいか考えるという“発想”自体がありませんでした。
「ちゃんと式を挙げて、ちゃんと家を買って、ちゃんと子どもを産む」
“結婚したらやるべきタスク”はもう決まっていて、あとはそれをやるだけ。
その上で、“普通に”二人で楽しく暮らしていければそれでいい、と。
それに「いちいち“これは必要かどうか”とか、そもそも“どう生きるのか”とかから話してたら、一生何もできなくない?」とすら思っていました。
これだけの認識の違いを生み出していたものは、果たして何だったのか。
そして二人は、いかにそのすれ違いを乗り越え「暮らしを変える旅」に出ることを決めたのか。
そこを紐解くためには、まずそれぞれの生い立ちに触れておく必要があります。
── ここまで読んでくださった皆様へ ──
ここからは二人の人格のコアに言及しながら、
離婚もよぎる程の当時のすれ違いを
できる限り再現して綴っています。
もちろん今でも時々ケンカはしますが、
当時のすれ違いは、それとは全く
質の違うものだったと思っています。
そしてそういったすれ違いは、決して
めずらしいことではないとも思っています。
こうして何かを一緒に書けるような関係性が
私たちの間に出来上がるまでには、
本当に苦しいこと、悔やまれることが
多々ありました。
でもだからこそ、伝える価値のある経験も
たくさんできたんだと、
今ではポジティブに捉えています。
この先を読まなくても、私たちの旅路を
追っていただけるようには
書いていきますので、その点はご安心ください😎
しかしその上で、私たちと同じように、
夫婦関係や親子関係で悩みを持つ方々、
「世代間連鎖」「ジェンダーロール」
「家父長制」「共依存」⋯⋯
こういったキーワードに関心のある方々には、
ぜひ最後まで読んでいただきたいなと
思っています。
── こはるぽんより ──
私たちは同じ目で同じものを見ているようで、違うのかも知れない。
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