ゴミ焼却場での心の葛藤|ゴミを持ち込んだ日の体験記
普段、私たちが捨てるゴミ。
それが焼却場でどのように処理されるのか、考えることは少ないのではないでしょうか。
私もその一人。
でも、先日の一つの体験が、その考えを大きく変えました。
休みの日に家の片付けをしました。部屋はスッキリしたのですが、処分したいものが大量に出てしまいました。
燃えるゴミの日に捨てることができるようではなかったので、近くのごみ焼却所に持ち込むことになりました。これまで何度もその建物の前を通ったことはあるものの、中に入るのは初めての経験でした。
ゴミを持ち込んだ際の流れ(私の地域の場合)
私が行ったゴミ焼却場での流れを簡単に書きますね。
①受付での申込用紙を記入。(身元証明するものが必要)
②係りの人が私のゴミをチェック。
③移動して、車の重さを量る。
④焼却炉の前まで移動。
⑤ゴミを捨てる。
⑥再び車の重さを計測。
⑦減った分がゴミの量とカウントされ、それに応じた料金を支払う。
はじめてでもわかりやすく、流れはとてもスムーズ。戸惑うことは一度もありませんでした。(ちなみに私がいった焼却場は、アイキャッチ画像の焼却場ではありません)
驚いたこと①施設の大きさ
まず驚いたのは、その施設の大きさ!建物全体が煙突のようにそびえ立ち、燃やす炉が大きいこと!!!
そして、何よりも印象的だったのは、その巨大な炉の前で、私のゴミを放り投げる瞬間。
大きな土の中に私のゴミが落ちていく様子を見ながら、なんだか心の中で「ごめんなさい」という言葉が浮かびました。
なぜこの言葉が思い浮かんだのか、その時の私にははっきりとは分か離ませんでした、ゴミを捨てるという行為が、こんなにも感情的になるとは・・・。
驚いたこと②心がざわついた
その理由は多分、「本当にこのゴミは、私が使い切ってから捨てたものなのだろうか。」と自問自答を瞬間的にしていたから。整理をした際は勢いもあって、これはいらない!と「捨てるもの」の枠組みにしれてしまったけど、本当にそうだったのかな?
不要なものを買ってはすぐに捨ててしまう消費のサイクルに、私自身がどれだけ加担しているのか?ゴミの量や質について、自分の日常の選択がどれだけ影響しているのか?なんて後になって、考えることになりました。
驚いたこと③「ご苦労様でした」
最後に、係りの人が「ご苦労様でした」と言ってくれた時、「不要なものを大量に捨てに来た「私」に対してご苦労様って言ってくださるのはなぜ?」と疑問が湧いてきて。
理由は今でもきちんと説明はつきません。
でも驚いたこと②と同様に、この言葉が大きなきっかけとなり、私自身の「日常の選択」に対する意識を、もう少し高めていかなきゃなあと思ったのは確かなこと。
さいごに
「ゴミ・不要なものを捨てる」
日常的なこの行為が、こんなにも心の中に深く響くことに驚きです。
それは、ただのゴミを捨てるだけでなく、自分の選択、買った物、そしてそれにまつわる思いや感情、全てが一瞬にして浮かび上がってきたからかもしれません。
そして気づきました。
これからの自分の生活の中で、物とどのように向き合っていくべきか、どのように選択していくべきか。(遅い!!!)
ただ単に物を買うという行為ではなく、それに伴う責任や意味を今よりもうちょっと💦考え、選択する力を持ちたいなあと思います。
歳を重ねると、物事の価値観や考え方が変わってくるものです。
ゴミを焼却場にもちこむことが、今回のようにいつまでもできるとは限りません。その時、後悔しない選択をしていたい。そして、今のこの気持ちを忘れずに、これからの日々を過ごしていきたいと思います。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!!!