寒い日の温もり・三者懇談の帰り道
寒い…。いや、本当に急に寒くなりすぎ。
今朝の天気予報を見ても、こんなに寒くなるとは思っていなかった。
耳が少し痛くなるような寒さの中、今日は娘の三者懇談のために職場を早退。
家から中学校まではそう遠くないけれど、歩いていくには十分な距離だ。
車を家に置いて、えっちらおっちらとアウターを着込んで歩き始めた。途中、冬の寒さに凍える手をポケットに突っ込みながら、何度か立ち止まっては息を整えた。中学校に着く頃には、頬が少し赤くなっていた。
校門をくぐり、校舎の中に入ると、ほっと一息。
暖房の効いた廊下を歩きながら、娘のクラスへと向かう。教室に入ると、先生の穏やかな笑顔が迎えてくれた。
三者懇談では、娘の成績やクラスでの様子、進路のことについて話し合った。先生からは、「今学期もマイペースながらも、結果を出していますよ」との言葉も。娘が中学生活を楽しんでいる様子を聞いて、私はほっと胸を撫で下ろした。
懇談が終わり、学校を出ると、もう夕方。日が落ち始めていて、空は美しいオレンジ色に染まっていた。
帰り道、娘とは久しぶりに二人っきりでの帰り道。冬の冷たい空気の中を歩きながら、娘との会話は少し照れくさいものだった。
学校のこと、友達のこと、好きな音楽のこと。いざとなると、何を話していいのやらと思っていたけれど、自然と会話は弾んでいった。
家に近づくにつれて、寒さも忘れて、心はぽかぽかと温かくなっていった私。
娘と手をつないで・・・なんてことは遠い昔に終わってしまったけれども、この冬の寒さも何のその。私の心は「彼女の存在」だけで温かく満たされていた。
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