体験・視覚化・動作〜3種類の時間感覚の教え方とは?〜
保護者からの相談で、「時間の感覚がないから、身につけて欲しい」と言う要望があります。
しかし、時間の感覚は、個々人によって差が大きいことが知られています。実際に、大人が考える時間の感覚は、多くは子どもや発達障害のある人にとっては、異なっているものなので難しい概念です。
皆さんは、時間感覚をどう教えますか?今回は、3種類の時間感覚の指導方法について紹介します。
①時間の視覚化
時間感覚の指導で代表的なものは、
「腕時計をつけて行動する」
という方法があります。
時間の感覚は人によって違います。その違いを一つの基準としてまとめたものが、「時計」と言う道具です。
よって、時計を身近において、その都度、「何にどれくらいの時間がかかっているのか?」を体験として覚えていくことが、時間を守る力の育成には大切です。
1つの方法ですが、私は「ストップウォッチ」を使って、
10秒ぴったりゲーム
1分ぴったりゲーム
10分ぴったりゲーム
などで遊ぶことがあります。
最初に、「10秒、10分とはどれくらい?」と言う感覚を遊びながた体験することで、子どもたちの中に基準をつくるのです。基準がないのに「後3分で帰る準備をして!」と言っても行動ができません。
よって、体験を通した「時間遊び」はとても大切なのです。
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