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発達支援の研究と実践をつなぐ部屋

このマガジンでは、エビデンスベースの支援実践、最新の論文情報、アセスメントの解釈、現場の先生・職員からいただくお悩みなど、発達支援に関わる質の高い情報を毎日お届けします。 (対…
このマガジンでは、月に20本の投稿を行います。また、根拠ある発信を心がけていますので、記事で紹介さ…
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2024年9月の記事一覧

〜2つの配慮で、負担を50%削除!〜ワーキングメモリが低い子に合わせた九九の教え…

先日、「ワーキングメモリが低いので、小4ですが、まだ九九が曖昧です。どうやって教えたらい…

〜一番大変なケース?〜担任は子どもの発達が気になるが、保護者は気にしていない時は…

特別支援が必要な子どもたちの成長は、家庭と園・学校との協力が前提となります。 しかし、「…

〜授業の計画や仕事の資料作成で役立つ!〜ワーキングメモリの負担が少ない5つの表示…

近年、学校の授業や会社での伝達時に、ワーキングメモリ/WMの負担を減らすことで、よりスムー…

「あの子だけ宿題が簡単でズルい!」と言われない合理的配慮の4つのステップ

「学習困難で、宿題を出せない子がいたので、合理的配慮で内容を変えました。すると他の子から…

白黒思考で一番にこだわる子にどうアプローチする

今回は、「勝ち負けにこだわり、順番も「1番じゃなきゃ嫌だ!」という子が集団生活を送る上で…

ご飯を「いや!」と拒否するイヤイヤ期2歳児が、スムーズに食べられた感覚統合の応用…

先日、友人とその子どもAくん(2歳0ヶ月)と食事をしていた時の話です。 Aくんは、目の前のお…

WHOが提唱する10のライフスキルと具体的な34の指導方法

社会性の課題を持ちやすい、発達障害・グレーゾーンなどの子どもは、SST/ソーシャルスキルトレーニングが必要とされます。 その一方で、就労支援の現場では、社会人として働くためにはさらに包括的な概念である、ライフスキルの方が必要である、という意見もあります。 10のライフスキルライフルスキルは、 「日常生活の中で生じるさまざまな問題や要求に対して、建設的かつ効果的に対処するために必要な心理社会的能力」 と定義されます。 そして、ソーシャルスキルよりも、より広く自立に必要なス

「診断告知は必要ですか?」と聞かれたらどうする? 〜診断告知が有効に働く場面を整…

特別支援教育や児童福祉の現場では、発達障害/軽度知的障害(グレーゾーン)の数が増加するに…

〜なぜ気づかないことが多い?〜 忘れ物が多い子どもへの4つの支援

持ち物の管理は、学校生活、あるいは社会人生活を送る上で大切ですが、発達障害の特性を持つ人…

〜わがままで片付けていいのか?〜 母子分離不安が強い子どもへの3つの対応

春は、新しく園・学校に入学する子どもたちが見られる季節です。その一方で、門の前で大泣きし…

「担任が変わったら行動が悪化した子ども」というケースで必ず確認する内容とは?

2024年の夏は、全国の自治体で特別支援教育関係の教職員研修を担当させていただきました。 そ…

〜どんな感覚の発達を促す?〜個別の感覚に特化した3種類の感覚統合療法とは?

日本では、感覚統合療法は広く知られていますが、専門で行っている施設はまだまだ少ないと言え…

〜あなたの施設はちゃんとできている?〜感覚統合療法が適切に行われているかを評価す…

感覚統合療法は、アメリカの作業療法士エアーズが、1960年代に学習障害児を研究する中で生まれ…

なぜ発達障害の人は、睡眠障害の併発が多くなるのか?

睡眠障害とは、睡眠に何からの困難を抱えている状態を指します。不眠症を代表として、 ▶︎起床困難 ▶︎過眠症(ナルコレプシー) ▶︎SAS(睡眠時無呼吸症候群) ▶︎睡眠時驚愕症 ▶︎夢中遊行(夢遊病) ▶︎体内リズムが崩れる概日リズム睡眠-覚醒障害 など様々な症状が睡眠障害に含まれます。 そして、ASD,ADHDを初めとする発達障害を抱える人には50%近く睡眠障害を抱える人が存在していると言われます。 一体なぜ、睡眠障害の併発することが多いのでしょうか? (続きはマ