AWS Certified Solutions Architect - Professional(SAP-C02)に合格しました!
こんにちはこぐまです。
久しぶりの書き込みになります。今回は、「AWS Certified Solutions Architect - Professional(SAP-C02)」を受験し無事合格、認定資格を更新できたお話です。
1.試験を受けた背景と新バージョン「SAP-C02」
2021年6月に「AWS Certified Solutions Architect - Professional(SAP-C01)」に合格して、早3年。
資格更新の時が近づいてきていていたので、若干ソワソワしながらここ数か月試験のお勉強をしておりました。
2022年の10月から、試験が新しいバージョン(SAP-C02)となり、試験範囲となるAWSのサービスが圧倒的に増えたようです。
試験のバージョンは違えど、既に同じ難易度の試験に一度合格しているので、公式の模擬問題や無料の練習問題を解いて、全くのノーヒントでも6割くらいは何とかなりそうな印象でした。しかし新サービスも増えていて、さすがにこのまま挑むのは厳しそうだったので、改めて備忘録を書きながら準備を進めました。
2.学習の進め方
具体的には、公式の試験ガイドや練習問題を解いた後、Udemyのオンライン学習やKindleの電子書籍によって理解を深めていき、Notionを利用して備忘録をまとめていきました。わからない、不安な部分をとりあえず書きなぐっていったら備忘録が膨大な量になってしまい、自分で作ったNotionメモを通して読むにも1時間弱かかってしまうような量になりました。カテゴリごとにまとめたり、勘違いしやすい部分を比較するために近くに記載したりなど、備忘録を整理しつつ、それを繰り返し読むということを行いました。
3.ChatGPTを使って、「覚え方」を聞く
3年前と大きく違うのは学習に生成系AIの手助けを受けられることですね。
自分はChatGPTを積極的に利用し理解がイマイチな部分を確認しました。ちなみにAWSサービスに関する情報の正確さではChatGPTの方が優秀な印象でした。(GeminiはSAPレベルの認定試験においてはイマイチな印象でした、あくまで個人的な印象ですので人によっては違うかもです。)
今回やってみた面白い使い方として「覚え方を教えて」というものです。例えばCloudFrontの「署名付きURL」と「署名付きCookie」の違いのように、名前や機能が似通っていて、そのベストな利用用途を混乱しやすい2つの要素について、どのような覚え方をしたらよいのかをChatGPTに考えてもらいました。それが「あ、わかりやすいかも!」と思えるものであれば参考にしました。
4.試験結果と試験中の心理状態
結果なのですが、以下の通り合格しました!スコアは「879」でした。
ちなみにSAP-C01の時はスコアは「902」でしたので、SAP-C01の時よりは出来ていなかったのかな・・スケーリングという難易度調整システムみたいなものもあるみたいなので、正直よくわかっていませんが・・750点ラインは十分に超えているので、一応の理解はできているのかなと思います。
私は毎回テストセンターで受けます。やはり試験が始まる直前は緊張しますね。「これをクリックしたら試験開始」という本当の直前にゆっくり深呼吸をして、問題に向かいました。試験中の心理状態としては、開始15分くらいで10問くらい出来ていてそこそこ自信のある選択肢を選べている(と自分は勝手に思っている(笑))状況でしたので、「あ、いけるかも!」という感じでした。全75問終わったのは1時間30分くらいで、余裕をもって2週目の見直しができました。もちろん問題としてどっちにも絞り切れない・・みたいなものが多少はあったりはしたのですが、今までの中では一番手ごたえを感じた試験でした。
5.受験に対して意外に意識した方がよいなと思うこと
私は2020年の1月に初めてSAPにチャレンジしました。AWSを知ってSAA(Solutions Architect Associate)を半年で取得し、その1年後に準備をしたつもりでSAPに挑みました・・・が、その時の試験中の絶望感は今でも覚えています。結果はもちろん不合格で、「圧倒的に理解が足りない=SAPにふさわしい力がない」ということを現実的に知らされました。なので今思えば、この時に受かっていなくてよかったんだと思います。そして2021年の6月に再チャレンジし、先述のように前バージョンのSAP(SAP-C01)に合格することができました。そして今回は新バージョン(SAP-C02)のSAPに1発で合格することができました。
SAPはAWS最難関と言われています。範囲が膨大であり、たくさんの技術の組み合わせを理解しなくてはいけないという前提はもちろんあるかもですが、難しく感じる要素の一つは、心理的な部分がとても大きいかと思います。あくまで自分なりの見解ですが、以下に少し自分が意識したことを書いてみます。
5-1.速読力をつける
SAPを受験した経験がある方なら誰しも実感することですが、とにかく文章量が半端ないです。(程度の差はあれど)それが75問続くので、分厚い小説を読むような感じになります。初めて受験する方はこれだけで心が折れるかと思います。
ではどうすればよいのか?
一つは、速読力をつけるということです。同じ理解度であるのなら、早く読めることに越したことはないというシンプルな話です。じっくり深く理解することはもちろん大切なのですが、試験中の問題文や選択肢を読むことに関しては、早く読めることが時間の節約と心の余裕に大きく貢献します。
5-2.似たような超長文の選択肢は左から同時並行に読んでいく。
問題文も長いのはもちろん、SAPでは選択肢においても超長文が出されたりします。これを読んでいくだけでも時間を消費し、そして心が折れていきます(笑)
ではどうすればよいのか?
私は、選択肢1を読んだら選択肢2・・と順番に読んでいくのではなく、選択肢1-4をできるだけ同時に読んでいくという意識をしました。選択肢には似たような文章で始まったりすることも多いです。仮にすべての選択肢が「AWS Organizationsで組織を構成し、すべての機能を有効にし、各部門ごとにOUを作成する。」みたいな始まりの文章だった場合、その部分は正解を選ぶ判断基準から外れます(みんな同じ文章なんだから当たり前ですね)。この部分を毎回(頭の中でも)読んでいると余計な時間がかかり、しかも正解を選ぶのに不要な時間を使っていることになります。すべての選択肢の同じ内容の部分を並行して読んでいき、違いが出てきた部分をいち早く察知する(それが正しいかどうかをジャッジする)力を鍛えるということを意識しました。
5-3.問題文の最後で問われている「大事にしていること」を理解する。
選択肢を見ていると、どっちも正解みたいなものもあったりします。もちろん知識が足りなくてそもそものジャッジが間違っている可能性もありますが、そうでない場合は、問題文の意図をしっかり理解できていない可能性があります。この試験の目的は、単純に理想的なAWSサービスの組み合わせを答えて欲しいということではなく、「一定の条件下の中で一番ベストな解決策(ソリューション)を見つける力を養ってほしい」ということだと(私は)理解しています。
ではどうすればよいのか?
これは速読力とも少し関係あるかもしれませんが、「一定の条件下」に相当する、「コストを最小限に」とか、「運用、移行のオーバヘッドを最小限に」という要件を絶対に軽く見ないということです。これらはたいてい問題文の最後に問われていますが、文章中に隠れるように埋められている場合もあります。これが、最後の最後で絞り切れない選択肢のジャッジに寄与することもありますし、そもそも最初の早い段階ではずれの選択肢を切り捨てることができ、時間を節約することができたりもします。
6.まとめと展望
無事認定更新できてホッとしたのは事実ですし、受かるかどうか不安・・というよりはある程度自信をもって認定を更新できたのはとてもよかったかなと思っています。4年前(2020年)に比べたら、だいぶ力もついてきたのかなと自分的には評価しています。
今後は各サービス毎により理解を深めて行きたいなとも思いますし、同じように資格取得を目指す社内メンバーにもいろいろとフィードバックしたいなと思っています。あと、Noteにもテーマで書いていければいいなと思っています(最近更新できてないですね(笑))
読んでくださってありがとうございました!