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noteのアドラー心理学のコースを値下げして提供しました2022年1月5日(水) 2022年あけましておめでとうございます。向後です。 noteのアドラー心理学のコースをより多くの人に使ってもらいたいと考えて、値下げして公開しました。 ・アドラー心理学はじめの一歩(3,000円) https://note.com/kogolab/m/me7f14d3a5c60 ・アドラー心理学を実践する(3,000円) https://note.com/kogolab/m/m52cf
0.1 「アドラー心理学はじめの一歩」にようこそ!この講座はアドラー心理学の入門コースです。ミリオンセラー『嫌われる勇気』でアドラー心理学の名前を知ったという人は多いと思います。また、本は読んだことはないけれどもアドラー心理学に何となく興味があるという人も多いでしょう。 この講座では、アドラー心理学を具体例とそれを支える理論の両側面から学んでいきます。この講座を受けることで、100年たった今も輝きを失わないアドラー心理学の全体像を理解することができます。それは自分の人生を生
この講座では、ときどき【コラム】として、ちょっとした話題を入れていきます。講座の本文と並行して読んでいただけるとうれしいです。 さて、受講と並行して私が書いた以下の5冊の本を読みながら進めていくと、理解がより深いものになります。それぞれの本の特徴を参照しながら読む本を選んでみてください。 新書版ですので、気軽に手に取ることができます。でも、内容的にはもっとも体系的なものです。私の最新の著書です。 この本も理論的なところを丁寧に扱っています。また、1人で、あるいは仲間と一
親友の鈴木克明さん(熊本大学)が編集長として発行しているメルマガ「IDマガジン」の第66号 (2017/3/16発行)にこんな記事があります。 >> アドラー心理学ってID的じゃないですか、とある人に聞いてみた。「そうですよね、やっぱり」とは言われなかった。別の人に聞いた。「アドラーとIDに共通点があるとは思ってもみませんでした」と言われた。やっぱり違うのかなぁ。でも似ているところがあると思いませんか? IDというのはインストラクショナルデザイン (Instruction
今回のポイント ・科学としての心理学はおよそ100年前(19世紀末)からスタートした ・その時代にアドラー心理学(=個人心理学)がアドラーによって生み出された ・アドラーが目指したのは「生きることの科学」としての心理学だった 1.1 生きることの科学を目指したアドラー今回は第1回目ということで、この講座の位置づけとアドラー心理学の全体像についてお話ししましょう。この講座はアドラー心理学の入門編です。入門編ですのでできるだけやさしく解説していきたいと思います。 その一方で、
今回のポイント ・アドラー心理学にはその理論の土台として「5つの基本前提」がある ・その1つ目「仮想論」とは「私たちは自分の好きなように世界を見ている」ということ ・これはファイヒンガーの「かのように」の哲学にならっている ・私たちは世界を自分にとって正しいものである「かのように」理解している さて、今回からアドラー心理学の土台となっている5つの基本前提を順番に取り上げていきます。 2.1 アドラー心理学の基本前提基本前提というのは、ある学問領域を打ち立てる際の考え方の土
今回のポイント ・アドラー心理学の基本前提の2つ目は「全体論」 ・全体論とは私たちは分割できない「個人」として全体であるということ ・対照的にフロイト は人間の心を、超自我、自我、イドの部品に分けた ・アドラーは感情、認知、行動を統合するものとして「個人」を設定した 今回は5つの基本前提の2つ目として、全体論について取り上げます。 2.1 全体論:フロイトの無意識対アドラーの個人という概念最初に、あなた自身は何からなりたっているかを考えてみましょう。まず物理的な身体があ
今回のポイント ・アドラー心理学の基本前提の3つ目は「目的論」 ・人は常により優れた存在になろうという目的を持って生きている ・理想的な自己になろうという目的を持つので「劣等感」が生じる ・劣等感を感じて理想的な自己を目指して努力することを「補償」と呼ぶ 今回は5つの基本前提の3つ目として、目的論について取り上げます。 4.1 目的論:理想的な自分のイメージは子どもの早い頃から持つ私たち人間はただ毎日を同じように生きているのではありません。常にプラスの方向を目指して生き
「マウンティング女子」というのが流行っているらしい。「私の方が格が上」ということを、様々な方法で相手に知らせようとする行動だ。 「マウンティング女子の心理特徴6つと上手に付き合う対処法」という記事を読むと、マウンティングにはいろいろなパターンがあるらしい。こんな感じだ。 ・人にアドバイスをしたがるカウンセラー型 ・自分に自信たっぷりなプロデューサー型 ・「私って全然可愛くないし…」と言いつつ自慢する自虐型タイプ ・自分が会話の中心じゃないと気が済まないタイプ ・思った事は
今回のポイント ・アドラー心理学の基本前提の4つ目は「社会統合論」 ・人は1人では生きられないので、常に社会の中に埋め込まれた存在である ・自分がいる共同体に所属するための有利な戦略としてライフスタイルを形成する ・ライフスタイルは最優先目標の視点から大きく4つに分類できる 今回は5つの基本前提の4つ目として、社会統合論について取り上げます。 5.1 小学生のときあなたはどんなタイプでしたか前回までに目的論として、人は自分の理想的なイメージを目指して生きているということ
今回のポイント ・アドラー心理学の基本前提の5つ目は「個人の主体性(主体論)」 ・人生で取り組まなければならない課題を「ライフタスク」と呼ぶ ・ライフタスクには、仕事のタスク、交友のタスク、愛のタスクがある ・これらのタスクを果たそうとしている状態が勇気のある状態である ・それができないと思うとき言い訳を考え、自己欺瞞をする 今回は、5つの基本前提の最後の5つ目として、個人の主体性について取り上げます。 6.1 個人の主体性:人生の宿題=ライフタスク私たちは人間として生ま
今回のポイント ・基本的なライフタスクには、仕事のタスク、交友のタスク、愛のタスクがある ・これらに加えて、自己との調和、世界との調和のタスクがある ・自己との調和のタスクとは、自分自身とのつきあい方を学ぶタスクである ・世界との調和のタスクとは、世界と自分との関係を考える精神性のタスクである 7.1 ライフタスク:仕事、交友、愛のタスク私たちが「人生の宿題」として与えられたライフタスクには次の3つがあるということを説明しました。 (1) 交友のタスク (The Soci
私たちが宿題として与えられている人生の課題は、仕事(Work task)、交友(Social task)、愛(Love task)の3つです。これを、アドラー心理学では、基本的ライフタスク(Basic life tasks)と呼んでいます。 これ以外のライフタスクとして「自己との調和」があげられます。これは自分自身とのつきあい方のタスクです。なぜ自分自身とのつきあい方を学ばなければならないかというと、私たちは自分のことをあまりよく理解していないからです。 「いやいや、自分
今回のポイント ・アドラー心理学は、「思想/理論/技法」という3階層から構成されている ・理論の階層は、この講座で取り上げてきた5つの基本前提 ・技法の階層は、ライフスタイル分析や勇気づけの方法など具体的で実践的な方法 ・思想の階層は、「人類は共同体感覚を目指すべきである」という主張である ・共同体感覚とは、自分の利益のためだけに行動するのではなく、自分の行動がより大きな共同体のためにもなるように行動しようとする指向性である この講座もいよいよ終わりに近づいてきました。最後