【3分要約・読書メモ】日本電産永守重信社長からのファクス42枚
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今回は「日本電産永守重信社長からのファクス42枚」についての記事となります。
こんな人におすすめ
・担当部署の売上改善に苦労している役職者
・2時間ほどで永守流経営ノウハウを学びたい方
・普段本を読まないビジネスマン
・新しくプロジェクトリーダーになった方
著者
川勝 宣昭(かわかつ・のりあき)
経営コンサルタント。
1942年、三重県生まれ。1967年、早稲田大学卒業後、日産自動車に入社。
生産、広報、会社経営企画、さらには技術開発企画から海外営業、現地法人経営者という幅広いキャリアを積む。
1998年、急成長企業の日本電産にスカウト移籍。
同社取締役(M&A担当)を経て、カリスマ経営者・永守重信氏の直接指導のもと、日本電産芝浦、日本電産ネミコンの再建に携わる。
破綻寸前企業の1年以内の急速浮上(売上倍増)と黒字化をすべて達成。
2007年、経営コンサルタントとして独立。
第1章 会社を変えよ!それがスタートだ
・1番以外は、皆ビリや
1位を目指さず2位の座に甘んじていると、トップにとって代わるどころか、いつしか3位にも転落しかねない。それが経営。
・能力差5倍、意識差100倍
人の能力差は、あるといってもせいぜい5倍。しかし意識の差は100倍もある。能力は磨いて上げるのは難しいが、意識は磨けば磨くほど上げられる。だから、起業を強くしたかったら、社員の意識を磨け。
第2章 “スピード”こそ最大の武器
・「すぐやる、必ずやる、出来るまでやる」
「すぐやる」はスピードを、「必ずやる、出来るまでやる」は物事を徹底すること。
第3章 徹底する会社は、気持ちがよいものだ
・結果報告は、〇△×だけでいい
いつまでも、できない理由をダラダラとしゃべらない。大事なのはこれからどうするか?
第4章 困難から逃げるな、逃げると解決策も逃げていく
・君を経営者として採用したのは、逃げないと思ったからだ
永守社長の人物評価の基準が「身げない」こと。困難から逃げてしまったら、目標は決して達成できない。自分自身が会社を背負って率先して動き、時には泥をかぶり部下を浮いてこさせる人物こそ経営者。
・2割の社員の支持があれば、改革は成功する
組織改革・体質改革は、究極は人の改革、人の心の改革に他ならない。
第5章 営業を機関車にせよ
・訪問件数を月100件にせよ
精神論ではなく、営業の本質論。マーケティング戦略や製品・市場戦略など本筋と思っている左脳が肥大した頭だけで考えない。
・市場の声は神の声
価格は市場にあるもの。コストは自社都合で出来上がっているもの。世の中に市場価格が存在する以上、それを自社のものにして、その価格でも利益が出る経営をすべき。
・営業が機関車になって引っ張り、工場・開発は営業を支援する。
製造が主役のプロダクトアウトな企業文化ではだめ。
営業の声を尊重するマーケットイン型の企業文化。
外の世界、顧客と最も接している営業の存在を重視する考え方。
第6章 ダントツのコストダウン
・損益は1週間後と管理で未達を根絶せよ
1週間ごとに予実フォローを行うので、“いい加減な説明”ができなくなり各自改善アクションの検討実施が徹底される。アクションの徹底によって、月間計画の達成度が抜群に高くなる。
・築城3年、落城3日。品質不良が会社を食いつぶす
顧客の信頼は築き上げるのに3年はかかるが、1回の不良でそれは3日であっという間に失う。
第7章 リーダーで会社は9割決まる
・君に求心力が働いているか
部下の心を変えさせる前に、リーダー自身が社員に対する向き合い方をどうするか、ということが重要。
・花の咲かない冬の日は、下へ下へと根を伸ばせ
仕事というものは、いつもうまくいくわけではないし、努力を重ねていても良い結果がすぐ表れるものではない。
厳しい時期は忍耐して自分の力を蓄える。うまくいかないときは、結果を求める方向ではなく、基礎的な力をつけることに努める。それも困難から逃げずに立ち向かう1つの道。
感想
ある経営者の方がおススメしていた本だったので読んでみた。永守氏の記事は、よく新聞やビジネス誌で読んでいたが、再建を託した経営者への手紙とともに知る永守流経営ノウハウは、非常に熱いメッセージだった。
日本電産の再建の神髄は、社員の意識改革。超一流のカリスマ経営者が、一番大切にしているのが「意識改革」というのが一番の驚き。
この本には、「永守語録」から永守流経営ノウハウを体感することができます。ポイントがまとまっているので、2時間ほどで読め、普段ビジネス書を読まない人にとっても、手に取りやすい一冊です。
最後まで読んでいただきて、ありがとうございました。
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