「先生、英語を勉強する必要ありますか」
日本の少子高齢化や世界情勢の影響も相まって、英語学習者の数が増え、ますます多くの学校が英語学習に力を入れている。英語が世間から需要があるのは嬉しいが、学校で英語を教える場合、英語力+αを意識する必要がある。
英会話教室などと違い、学校にはいろいろな生徒が在籍していて、必ずしも英語が必要と考えていない人もいる。グローバル社会では、英語力はあるに越したことなく、英語力があることで受けられる恩恵が多い。それでも、英語力が必要かどうかはその人次第だし、たとえ英語力が無くても生きていきていくことはできるのも確かだろう。実際、受験や成績のために英語を勉強をしたが、卒業後は英語をほとんど使っていない人も少なくはない。
そのような人たちにも英語を勉強することに価値を与えるには、英語の授業を通して教室の外でも活きる力を育むことが大切で、それが学校で英語を教える醍醐味でもある。
英語学習にはコミュニケーション能力や思考力、多文化理解など生きていくうえで役に立つ知識やスキルを伸ばす力がある。英語力のみならず英語の勉強を通して鍛えられた能力が間接的、無意識であってもその後の人生に繋がっていてほしい。
私の場合、目標達成のために始めた英語学習。
英語力を持つことで受けている恩恵も多いが、それ以上に英語の勉強を通して育まれた知識や考え方、精神力は今の生活に活きていると感じる。特に世界的思考力を持つことで視野が広がり、心の豊かさにも繋がっている。
将来、みんなが英語を使う必要はないが、みんなが自分の人生を豊かに生きていく力を英語の授業を通して育みたい。
私が学校で英語を教える理由。
「初心忘れるべからず、だよ」
新学期を迎える私へ。
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