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「間違いないわ。これはきっと紫髪のあの悪魔が、プルーナがこの学園にいるからよ」 マキシ…
彼女が望んでいたのはただ共に歩む未来。 ティルスの傍で彼女の役に立っているという自分…
雲ひとつない青空が広がる下に建立された学園の中で最も人を多く収容できる闘技場区画にある…
学園では婚約の儀に生徒達も参加できるという配慮が取られることになった。ユーフォルビア家…
学園内でもティルスの婚約の儀が行われる噂は瞬く間に広がっていった。 彼女、というよりも…
『久しぶり。僕の事、覚えてる?』 ぼんやりとたゆたうような視界で捉えた人影に開いた口が…
全体の通常遠征の帰還から更に少しばかりの時が経ち、ようやくティルスが率いる特別遠征のメンバー達も学園へとたどり着いていた。 帰還したティルスは先んじてプーラートンの元を訪れていた。 「そうかい」 プーラートンはティルスから事の顛末を聞き溜息を吐いた。 「お前は、本当にそれでいいんだね」 「はい」 「ならば言える事は何もない」 「……通常ならば学園を途中でやめる事は出来ませんが、おそらく私の立場からすればそれも可能になると考えています」 「それはそうだろうね
騎士になるのは何のためなのか? その問いに対する明確な答えを私は持たない。 誰も知…
遠征の帰還から数日が経っても未だに救護室で目の覚めないリリア。その側でウェルジアは静か…
生徒会の面々が揃って教員棟にいるマキシマムの元へと訪れていた。緊急遠征の引率であった教…
マキシマムに名を呼ばれた男もまた入室時に鋭かった目線を緩め同じように見つめ返して首を傾…
「ようこそ、ティルス・ラティリア様。遠路はるばる足をお運び頂き誠に恐縮です。はじめまして…
時は遡り、他の班が学園を出立したのを見送った後、小隊規模でユーフォルビア領へと特殊な遠…
西部生徒会のメンバー達の声が生徒会室内へと響いている。 「まだ、ティルス様が学園へ戻られていないんだわよ?」 サブリナが珍しく会議の最中に食べ物も持たずに心配した表情を見せる。いつもであれば何かを頬張りながらいる事が多い彼女がこのように神妙にしている様子が室内の緊張感をいつもより膨らませていた。 「ユーフォルビア領で何かあったのかもしれないな」 リヴォニアも冷静な佇まいで起こり得る可能性を示しつつ、その表情は曇っている。以前に言われた事がわずかに頭をよぎるがそ