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#農福連携

【御礼】「文藝春秋SDGsエッセイ大賞2023」グランプリ受賞

【御礼】「文藝春秋SDGsエッセイ大賞2023」グランプリ受賞

お蔭様で上記の「文藝春秋SDGsエッセイ大賞2023」のグランプリを頂戴致しました。日頃から記事を読んでくださっている皆さまに深く感謝申しあげたい次第です。有り難うございました。

実はここ二十年ほど、本名にも「草」の字がはいっているため、「草ちゃん」なるあだ名で呼ばれてきました。今回「草マルチと農福連携」という何ともニッチなテーマで草したのですが、そんな私が草の記事で評価いただけたこと。妙に嬉し

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【グランプリ受賞記事】僕らはひたすら草を土に置く #未来のためにできること

【グランプリ受賞記事】僕らはひたすら草を土に置く #未来のためにできること

 夏の農作業はほぼ除草という畑も少なくないが、僕らもひたすら草を刈った季節であった。そして、その大量に刈りとった草をこちらもただひたすら畑の土の上に置いていった。自然農界隈では、この作業を草マルチ敷きと呼んだりする。

 マルチというのはマルチシートの略で、よく畑にビニール製のカバーがかけられているのを見たことがないだろうか。あれのことである。雑草や害虫の予防になる他、畑の保水効果も期待できるので

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旅する田舎間 #ニュースからの学び

旅する田舎間 #ニュースからの学び

 過日、こちらのニュースを読んでいると、ふと横浜郊外の畳屋が思い出されたので、筆をとりたい。

 東南アジアに茶室を建てるため、伝統的な寸法の田舎間を求めて横浜をしばらく歩いていたときのこと。居酒屋やコンビニが並ぶ何気ない道に突然、老舗の小さな畳屋がポツンとあった。窓越しに店の親爺の顔を覗くと、静かな佇まいをされている。この親爺の手仕事が、後にプノンペン郊外にできた茶室「臨川」へと飛ぶことになった

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