こどもになる927話:息子が教えてくれたこと。
Yahooニュースに、なぜか息子が…
信頼し、いつも応援してくれる
キーパーコーチの太田渉さんから届いた
びっくりすぎるプレゼント。
名前間違ってるけど…
瀧優斗(たきひろと)
彼は、私の守護神です。
見えない部分を見てくれてる誰かがいる。
いろんなことが重なり
心が折れそうだった私が
誰よりも一番励まされたのです。
離れて生活してると
会いたい時に会えない。
怪我をしても事故にあっても
私が私のフィールドを離れることが難しい生活を送っているから、余計に。
肺炎になった。
行ってやれなかった。
毎日、祈ることしかできない母は
目の前のこと
目の前の人に寄り添うことが
きっと、息子にも届くと信じ…
少し痩せた体をまさかYahooニュースで知るとは思わなかったけど。
何度も彼は、復活する。
ピンチをチャンスに変えてきた彼を
また誇らしく想い
お母さんも顔晴ろうって思います。
あの日から、彼のサッカー人生が始まった。
キッカケを掴んだら
自分で選択したら
どんどんイレギュラーを乗り越える。
彼を産んでからの私の人生は
当たり前だと思っていたことが
当たり前じゃなかった。
見えない部分がいっぱいあった。
息子と私だけの秘密もある。
彼の口癖は、いつだって
「お母さん、大丈夫や」だった。
中学生の時、彼が言った。
「俺がプロになって稼ぐから、お母さんそれまで耐えてほしい」
私は、息子の前で、わんわん泣いた。
名前は、私の母親の「ひろこ」からもらった。
優しいという字がつけたかった。
ほんとは、いつも間違えられる
「ゆうと」にしようと思っていました。
でも、切迫早産で入院したり
動けなくなった自分が思ったこと。
筋ジストロフィーの私の母は
きっともう長く生きられない。
やりたいことができないって、こんなに辛いのか。悔しいのか。悲しいのか。
母の分、生まれてくるこの子に、生きてもらおうと思った。
優斗は、「ひろと」になる。
それが今、逆転劇が起こっています。
「ひろと」が、母「ひろこ」の生きる力になったんだと、私は思う。
母は、生きてくれています。
できないことばかりで
やせ細って
お母さんがしてやれることができんでごめんと、よく泣くけれど…
離れてるけど
私もやってあげたいこと全然できんけど
母は、生きている。
それだけで、私は、どんな現場に行っても
どんな悲しい景色を見ても
どんなヘビーな相談を受けても
「大丈夫。生きてる。」と
なんだか試合みたいに、切り替え
じゃあ、どうしようか！とポジティブな方へ向かうことができるのです。
彼を産んでから
身内じゃなくても、家族じゃなくても
たとえ、たった一人でも。
自分のことを自分以上に信じ切ってくれる「人」がいれば、大丈夫。
人は、生きる。
今日を最後の日と思って生きる。
私の中の理念みたいなものが
更に強く、大きくなり…
家族のカタチが変わりました。
今も続いています。
だから、マンションが「ムラ」になるのです。
私は、「人」と支えあい生きる。
制度や家族や法律
人間が決めたルールの通りでは
私はうまく生きれなかった。
だから、みんな
「自分の人生を生きたらいい」
自分の実践、経験からも
心地いい「在り方」を探し続けてきたような気がします。
だから、息子は
プロになろうがならまいが
生きてくれてたらいい存在なのです。
大切な人たちが元気でいてくれることが
どんなにどんなに幸せか…
噛み締めながら、今日も祈ります。
ジャッジではなく、マネージメント。
どんなことにもワケがある。
もうすぐ選手権がはじまります。
応援に行くのは、会いたいから。
試合をみたいのは、会いたいからです。
どんな姿も
どんな挑戦も
私は、ずーっと応援し続けます。
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