こどもになる928話:ちいさい彼女のおやつ

ちいさい彼女は、アレルギーあり
みんなと同じおやつが食れません。

私たちは、来てくれる日
その食品の入ってない食材を使い
みんな楽しめるメニューにしていました。

おやつは、食べる食べないも自分の選択。
ちいさい彼女のおやつは
みんなと違うものを準備していました。

ル・クッカーの先生
キャスト(障がいある仲間)りこシェフが
ある日、ちいさい彼女の為
おやつ作りを…
できるだけみんなと同じカタチで提供できるよう…たくさん作って保存したと報告してくれました。

仕事は与えられたことをこなす。
そんな日常に慣れていたと思われる
りこシェフが、誰に言われるともなく
たった一人のできないことがわかりやすいちいさい彼女の為に、自分で考え動いた。

仕事を自分で作りだしていたのです。
誰よりもキャストはできると信じ切り
「任せる」料理長に、何でもっと、りこシェフに仕事を任せないの？って問われた保育士…自分たちの言動を見直しました。

りこシェフ自身も生き辛さを抱えてる。
だから、守ってあげたい存在…と
勝手にジャッジし、私たちこそ「信じ切れていなかった」ガツンときました。

すごいです。嬉しいです。
彼女は、誰かを一人にしない。
そう確信した日。

ちいさい彼女の不安を安心に変えてくれた
りこシェフを心から尊敬します。
これからの成長が楽しみです。
伸びしろしかない。
あなたの夢をずーっと応援します。

このお話を親の勉強会に参加された
りこシェフのお母さんに伝えたら
泣いておられました。

嬉しい。嬉しい。嬉しい。
こどもも大人も一緒に手を繋いでいけることたくさんだなぁ💕
きっとあなたは、素敵な保育士になる。
資格とか立場とかじゃない。
こどもを主語に
不安を安心に変えれる大人になる。

ちいさい彼女が喜ぶ姿を想像したら
ワクワクして楽しかったと教えてくれた。
愛おしくてしょうがないよ。

ちいさい彼女が満面の笑みで
おやつを食べていました。

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