【お金の教育】小学生。友達と遊ぶときのお金はどこまでOK? #17.子どものこころ専門医なのに失敗子育て
登場人物
私 30代 子どものこころ専門医
長女 小学2年生
長女とお金
長女は、意志が強く、自分で決めたことは譲らない性格です。
お金へのこだわり、購買欲の強さは、以前に書いた通りです。
普段は学童保育なので、友達と遊ぶ時間がありません。
先日、小学2年生にして、初めて友達と遊ぶ計画を立てました。
交換日記をするために、日記帳をみんなで買いに行くとのことです。
小学2年生で、お金をもって遊びに行くのなら、親がついていく必要があることを話したところ、結局、話は流れてしまいました。
初めて友達と遊ぶ
時は流れて、
今度こそ、友達と遊ぶことになりました。
「友達の家であそぶ。公園に行くかもしれない。」と話します。
近くの公園は、小学校5個分くらいの大きなところで、崖や茂みもあります。
物理的にも防犯的にも、安全とは言い難い。
ちょうど雨が降りそうだったので、
私「今日は雨だから、公園には行かないでね。」
長女「わかった。」
と安全策を講じておきます。
トランプに将棋盤、ポケカ、トイパソコンと、カバン3個分の荷物を持って遊びに行きました。
お迎え
夕方お迎えにいくと、無事、友達の家にいました。
家に帰って、どうやって遊んだか聞きます。
長女
「友達のおかあさんに、公民館であそびなさいって いわれた。」
「だから、〇〇スーパーにいって、××コンビニにいって、公民館にいったよ。」
「なにも買わなかったから、ほかのお友達の方が、たのしいって言われた。」
「そのあと、私の家をみたいっていったから、まわりにお墓があるところを通って歩いていった。」
「とても遠かった。カバンをもっていたから、肩いたくなった。」
私
『 ? ? ? 』
友達の家で遊んでいたと思いきや、校区一周の大冒険。
お店に行った?よかった、買い物はしなかったか。
家まで、、、小学2年生が歩く距離ではないけど。
しかも、なぜ一番危ないお墓の間を通る。。。
いつも、変な車が路上駐車されていて危ないのに。。。
それは筋肉痛になるよ。
無事帰ってきてよかった。
夕食時に事件は起こる
大冒険譚を聞いて、楽しい気分で夕食になりました。
「ポケカしたよ。何回もして、おわらないから、やめようっていってやめた。
「もっていったケーキ、おいしいって いってたよ。」
長女は、テンションの上がったまま、話し続けます。
「アイス、たべたよ。」
私「ん?」
長女「友達がわけてくれた。」
私「どこで、もらったの?」
長女
「△△コンビニで、友達が買って、わけてくれた。」
「いっこじゃないよ。はんぶんこ。」
私「買ってあげたり、買ってもらったりしたら、ダメって言ってたよね。」
長女「・・・・・・」
口をつぐみ、黙ったまま。
目に涙が、あふれてきます。
私「ダメって言ってたよね。約束したよ。」
長女「やくそく おぼえていなかった。」
私「覚えられないなら、友達と遊びに行かせられないよ。」
長女「なんで、友達は おかねつかっていいのに。」
私
「我が家のルールでは、ダメって決めているよ。」
「小学2年生がお金持っていて、中学生にお金ちょうだいっていわれても、一緒にいないから、助けてあげられないよ。って話したよね。」
長女
「・・・・・・」
長女自身、ルールを破ったことは理解している。
でも、ルールそのものに納得していないことがわかりました。
周りの子はいいのに、なんで自分だけダメなのかと思うのは、当然でしょう。
でも、自由に使っていいよとも言えません。
子どものこころの発達からみると、小学2年生はまだお金の価値を理解できません。
長女が成長して、お金を使いこなせるようになったら、友達とショッピングして遊んで欲しいです。
次、遊びに行くときに、どうやってお金関係なしで遊ぶか、計画してくれるといいなと思います。