
【記事紹介・代表理事の独り言】うつ病などで休職した教員 初の7000人超 過去最多。原因は何か考えてみた。
明日から仕事はじめの方も多いのではないでしょうか。仕事と言えば、こんな記事を見つけました。
昨年度、うつ病などの精神疾患で休職した教員は初めて7000人を超えて過去最多となったことが文部科学省の調査で分かりました。児童生徒の指導や職場の対人関係による休職が多くなっています。
文部科学省によりますと、昨年度、うつ病などの精神疾患で休職した公立学校の教員は、小学校が3443人、中学校が1705人、高校が966人、特別支援学校が928人など、合わせて7119人でした。
前の年度よりも580人増えて統計を取り始めた1979年以来初めて7000人を超え、過去最多となりました。
過去最高!という事に驚きました。そして以下のように続きます。
休職の要因について教育委員会に聞き取ったところ、
▽児童や生徒の指導に関わる業務が26.5%、
▽職場の対人関係が23.6%、
▽学校運営や事務作業などに関わる業務が13.2%などとなっています。
小学校では児童や生徒の指導に関わる業務での休職が20代までと30代で40%を超えた一方、高校や特別支援学校では職場の対人関係による休職がすべての年代で30%前後と最も高くなっています。
ここだけ見ると、現場だけに様々な原因があるように思えます。ただ以前、下記の記事を書きました。
この記事を切り口にこの問題を見ると、確かに現場にも様々な課題はあるものの、教員志望の学生が大学に入る段階で、受験等にて沢山の生徒の間で揉まれる経験を昔ほどしていない学生が殆どです。
更に、以前書いた以下の記事では、教員採用試験の採用倍率低下も扱いました。
つまり、ここでも競争の原理が昔程働かずに教員になりやすくなっていますので、昔に比べて沢山のライバルにもまれる経験は昔ほどしない状態で教員になれます。しかも、仕事への価値観も多様化し、転職も圧倒的にしやすくなっています。これもまた心が揺れ動きやすい要因になります。
これを曲解してしまうと「今の若者は心が弱い」とか「今の若者の生き方は生ぬるい」みたいな精神論的な話になりかねないですが。。。そう言いたいわけでは全くなく、今の若者はそれだけ昔と違う環境で様々な事を経験して教員になっているという事です。昔にはない多様な価値観や仕事観に触れながら、昔ほど競争にもまれずに大学に入学し、昔ほど競争にもまれずに教員になる。教員になると急に学校という独特な文化にならうよう・慣れるように求められる。しかも、今は長時間労働や児童・生徒指導、人間関係も大変。。。今の若者にとってはなかなか教師は続けるのにはハードルの高い仕事になってしまっているのかもしれません。。。
私自身は、教員免許は持っているものの現職の教員ではないのでこれ以上は何か具体的な対策までは鋭い話ができませんが、現職の鬱増加の実態を色々な角度で理解しようとしていく事も大切かなぁと思いましたので、私なりの視点でまとめてみました。
ご意見や解決策のある方は是非コメント頂けましたら嬉しいです!
勉強させて頂きます!!