スクエアステップエクササイズ(SSE)のススメ【肘ひきウォーキングで肩甲骨はがし】(3−18)
筆者が最後に務めた有料老人ホームで実施されていたのが、スクエアステップエクササイズです。
SSEと略して呼ばれることがありますが、この運動の良いところは、腕振り&肘引き動作が取り入れられているところです。
筆者はスクエアステップエクササイズ指導員です。
今回は指導員の立場から、その素晴らしさについて語ります。
結論1:歩き方の基本は肘引きウォーキング
結論2:後ろに肘を引くことを意識すると、肩関節と肩甲骨が動き出す
スクエアステップエクササイズ(SSE)とは?
スクエアステップエクササイズは、科学的エビデンスに基づいたエクササイズで、頭と体を同時に鍛えることができます。
特に腕を引いて動作するので、肩甲骨の可動域が広がります。
スクエアステップとは?
スクエアステップは、25 cm四方の枠で区切られた1m×2.5 mの専用マット上で行うエクササイズです
指導者が正しいステップパターンを示し、参加者はそれをまねて前進・後退・左右・斜め方向にステップします
エクササイズ方法:
一辺25cmの正方形を横4個、縦10個の計40個並べたマットを使用します
指導者のステップをまねて進み、100種類以上のステップパターンを練習します
効果:
認知症予防や体力づくりに効果があります
高齢者の介護化予防にも役立ちます
肘を引いて動作することにより、肩甲骨の可動域が広がり、体幹が鍛えられます
スクエアステップは、歩く脳トレとも呼ばれています。
ウォーキングのポイントは『どれだけ肘が引けているか』
歩き姿にその人の体の若さが現れます。
その象徴が腕の振り(どれだけ肘を引いて歩いているか)です。
いくら前に振れていても、後ろに引けていないと肩甲骨周りの可動域は広がらないですし、当然ですが運動効果の高いウォーキングにはならないです。
若いハツラツとしたウォーキングをされている方は、必ず肘が後ろに引けています。
すなわち、健康骨が動いています。
肩甲骨は加齢とともに硬くなり、意識して動かさなければ、年を重ねるにつれてどんどん可動域が狭くなっていきます。
「ウォーキングは腕振りが重要です。腕を振りましょう」
そう話すと、前に大きく振る方が多いですが、それは間違った腕振りです。
正しい腕振りは、肘を大きく後ろに引いて歩きます。
肩甲骨はがしとは?
最近、『肩甲骨はがし』って聞いたことありませんか?
肩甲骨の周りが硬くなると血行が悪くなり、肩こりや姿勢の悪化につながると、最近注目されています。
「肩甲骨から老化する」
といわれるほど、全身の中でも老化が現れやすい部分です。
『肩甲骨はがし』とは、肩甲骨の周りをストレッチするということ。
SSEで肘を引くことを意識することで、肩甲骨が徐々にはがれていきます。
肘を後ろに引くと、自然と姿勢も良くなります。
ウォーキング中に意識して肘を引いて歩くことでも効果はあります。
思いっきり肘を引いてウォーキングして肩の可動域を広げましょう!
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