エクザイ

大正生まれの祖母の小言(金言)が歳を重ねるごとに身に染みてきました。 いわゆる迷信や風習って実は大切なことなのでは?と思う今日この頃です。 100歳を超えた婆ちゃんと話した会話を残しておこうと思います。

エクザイ

大正生まれの祖母の小言(金言)が歳を重ねるごとに身に染みてきました。 いわゆる迷信や風習って実は大切なことなのでは?と思う今日この頃です。 100歳を超えた婆ちゃんと話した会話を残しておこうと思います。

最近の記事

婆ちゃんが亡くなって1年が経って

婆ちゃんが他界して1年が経ちました。 1年が経った今は「もういない」のが当たり前になりました。 1年の間に、一度だけ夢に婆ちゃんが出てきました。 どこかのお祭りで婆ちゃんが笑顔で楽しそうに踊っていた夢。 それくらいで特に何もないです。 婆ちゃんみたいに何かが視えるようになってない。 ただ、たまたま実家に帰った時に婆ちゃんの家を処分するから整理していて親が私に婆ちゃんが書いていたノートや帳面、本がたくさんあるから仕分けてくれと。 婆ちゃんの視ることや占い的なことは私が一番詳

    • 婆ちゃんの長男至上主義の行く末

      婆ちゃんの葬儀の時に集まったイトコや叔父伯母から私の知らない婆ちゃんの話を聞いた。私よりも歳が上の従姉妹ばかりなので 私が物心つく頃の時代の話は新鮮でした。 私は内孫で長男(父)の長男なのでかなり優遇されていたのは知っていたが 外孫の従姉妹達はかなり差別されていたのには気の毒になりました。笑 昔から従姉妹達も婆ちゃんの外孫差別をネタにして長男の私をからかうことはよくありました。 子供の時はちょっと嫌だったけど大人になるにつれて物事がわかってくるととても面白い。 長男至上主

      • 婆ちゃんが亡くなりました。

        婆ちゃんが亡くなりました。享年102歳。 死因は老衰です。 息を吐いて静かに亡くなったそうです。 施設の担当者さんの話によると、 ここのところご飯の食べる量も減ってきていたらしく 当日のお昼はほとんど食べなかったそうで、 異変を感じ私の父に電話で 「一度病院に連れて行ってあげてほしい」 と報告があったそうです。 その日の夕方栄養補給のため水分を飲ませに行ったところ 飲み物は少しだけ飲んだそうです。 そして、しばらくすると動かなくなったみたいで そのまま息を引き取ったとのこと

        • 婆ちゃんがタダで占いをしたり祓ったりしていた理由

          婆ちゃんの家にには毎日誰かしら人が相談に来ていた。 子供の頃に婆ちゃんの家に遊びに行っていた時、いつもお客さんが来ては何やら話している光景が当たり前でした。 私が高校生くらいの時になぜ婆ちゃんの家には来客が多いのか理解できました。 婆ちゃんが生年月日の星で運勢や性格や相性を見て、家相も見て、悪い霊を祓うことができアドバイスをしていたからでした。 全てお金を取らず無料でやっていました。 噂が噂を呼んで日本全国から人が来ていたみたいです。 星を見ることについてはある神社の神主

          お葬式に行きたがらない婆ちゃん

          家族以外の友人知人のお葬式はほとんど行かなかった婆ちゃん。 爺ちゃんが亡くってからは、私の父が代わりに行っているらしい。 いつも婆ちゃんの家に来て話し相手をしてくれていた近所の人のお通夜葬式でさえも父が代わりに行っていた。 父に訳を聞くと、見たくないものが見えるから行きたくないと言っていたらしい。 私も不思議に思って聞いてみたことがある。 すると、 「仲良かった人の最後は見たくないよな。」 そしてボソっと 「あとな、変なのが寄ってくるからな・・・。」 私の目を合わ

          お葬式に行きたがらない婆ちゃん

          修行中に神さんとの出会い

          「婆ちゃんには何で神さんがいるの?」 婆ちゃんは何かと神さんが教えてくれたと話してくれるので。 今回は”神さん”とは何者だろうと思って聞いた時のお話です。 奈良の金峰山で修行したことがあるんや。 大変な修行で山をお経を唱えながら歩いたり 滝にも打たれるし護摩を焚いたりね。 食事は粥と梅干し1つだけ。 何日やったか忘れたけど3年通ったんや。 ある時の滝に打たれる行で 婆ちゃんと一緒に修行している人と2人で滝に入ったんや。 滝は打たれ始めは冷たぁて冷たぁて痛いんや。 せやけ

          修行中に神さんとの出会い

          婆ちゃんの不思議な体験話④ ~山にいた女の人~

          昔、爺さんが買った山があってね。 そこの山の山菜を取りに行ったついでに草むしりをしとったんや。 何か上のほうに人がおる感じがしたから はたと上を見たら崖のところで人が立ってた。 白い着物を来た髪の長い女の人でね。 「そこは危ないから離れなされ」 て言うたんやけど、聞こえてないみたいなんや。 よくよく見てみると顔色がえらい悪くてね。 何回か話しかけたんやけど何の反応もせんし、 おかしいなと思ったんや。 そういえばその人ピクリとも動いてないことに気づいたんや。 気味が悪くな

          婆ちゃんの不思議な体験話④ ~山にいた女の人~

          婆ちゃんへの相談者② ~警察~

          やれ自分の子供が家出した。やれ旦那がいなくなった。 そういう相談がようけあってね。 婆ちゃんは家出した人を何人も帰してあげたんや。 紙を蛙の形に切って探したい人の名前を書いて拝むんや。 そしたらその人が家に帰ってくるんや。 不思議やろ? 神さんも 「〇〇の家におる。」 「国道の〇〇らへんを歩いてる。」 と、教えてくれるんや。 得やろ? それで何人も見つけたもんやから警察官も誰かから聞いたんやろね。 警察から電話かかってきてな。 婆ちゃんに「人を探すのを助けてほしい」て言う

          婆ちゃんへの相談者② ~警察~

          婆ちゃんへの相談者① ~社長さん~

          知り合いの社長さんが来て、自分の会社が調子悪いからどうしたらええかと相談に来たんや。 婆ちゃんは商売の話をされてもようわからん。 特にその会社は色んな薬(おそらく化学材料)を使って物を作ってるらしいから、余計わからんのに婆ちゃんに相談しにくるんや。 面白いやろ? それで婆ちゃんの神さんに聞いてみたら、 「海外にある工場の油が多すぎる。」 って言うんや。 社長さんがビックリした顔してね。 「どれくらい減らせばいいんですかね?」 って言うと神さんが 一緒に来てた事務員の女の人

          婆ちゃんへの相談者① ~社長さん~

          先祖の因縁の話

          兄弟が女の子しかおらん娘とはなるべく結婚をするなよ。 先祖の因縁が憑いてる娘が多いんや。 会うてみて見てみんと原因はわからんけど その娘のお父さんの兄弟で先祖代々依の位牌を次男三男が持っている場合が多い。 それか爺さんが長男やのに養子に行ったかやね。 違う理由で因縁が憑いてる人もおるけどね。 位牌について言うと、 その娘は何も悪いことない。可哀そうなんや。 悪いのは爺さんや。 ちゃんと長男が位牌を引き継がせるよう先祖を敬うように育てんかった爺さんが一番悪い。 先祖が気づけ

          先祖の因縁の話

          婆ちゃんの小言② ~悪いことをしたら~

          子供の時から悪い事をしたら地獄に行くぞってことを教えてあげたら この人たち(テレビのニュースに映る犯人)も悪い事しなかったもしれんね。 婆ちゃんがもっと若かったら政治家か漫画家になりたかった。 政治家やったら言ってあげられるし。 漫画家やったら絵を書いて教えてあげられるからね。 なんでこんな悪い事するんやろうか? 婆ちゃんは不思議や。

          婆ちゃんの小言② ~悪いことをしたら~

          婆ちゃんの不思議な体験話③ ~息子の帰り~

          お前の父さんが大阪で働いていた時や。 あれはまだお前が産まれる前でお姉ちゃんは産まれとった。 毎日近所の神社に行って 「息子がこっち(地元)に帰って来ますように」 って拝んでたんや。 近くにいて欲しいからね。 ある時、いつものように神社に参りに行って 手を合わせて拝んでいたら 「息子が帰ってくるぞー」 って声が聞こえたんや。神さんが教えてくれたんやね。 家に帰ったら電話がかかってきてね、 お前の父さんからの電話や。 「大阪支社からそっちの支社へ転属になったから」 言うて

          婆ちゃんの不思議な体験話③ ~息子の帰り~

          婆ちゃんの不思議な体験話② ~タクシー~

          お前の父さんが小さい子供の頃 病気になって病院に行った時の話や。 病院の帰りにタクシーを呼んだんやけど中々来ない。 いつもやったらすぐ来るのに待てども待てども来ん。 途方に暮れてたら目の前に急にタクシーが来たんや。 いつも呼んでるタクシー会社の車と違うから 運転手さん、違う客と間違ったのかなと思ったんや。 そしたらドアが開いたんや。 中を見て運転手さんに 名前を言うて、 「たぶん違う人と思いますよ」って 言うたんやけど何も喋らない。 ドアも閉まらんで開いたままや。 待ち

          婆ちゃんの不思議な体験話② ~タクシー~

          婆ちゃんの不思議な体験話① ~大きな牛~

          子供の頃にな、夕方に妹と川べりを歩いて家に帰っていたら 「カップリ、カップリ」 って、言う音が前のほうから聞こえてきたんや。 よく見ると大きな牛が川の水を飲んでる。 見たこともない大きな牛で 怖くて怖くて震えてその場で立ちすくんでしまったんや。 そうしたらどこからか声が聞こえてきて 「履いている下駄を脱ぎなさい。そして妹をおんぶして走れ。」 婆ちゃんは言われるがままにして走ったんや。 どこまで走ってええかわからんからずっと走ってたら 「もう大丈夫や」 って聞こえたから妹を

          婆ちゃんの不思議な体験話① ~大きな牛~

          未年の三碧木星の女性

          婆ちゃんの小言。 未年の三碧木星の女性は生まれながらに「破れ」が付いていて なるべく嫁に貰うな。と言われました。 特に理由は教えてくれなかった。 「破れ」とは、ネットで調べてみると九星気学で言うところの「歳破」っぽい。 ”契約や約束事が破られたり、縁談が破談になる、など” 婆ちゃんがよく言っていたのは、 「未年の三碧木星の女は結婚しても7度別れて8度目で許される。7回も8回も結婚する人は稀だ。だから嫁に貰うな。」 1979年生まれの人が該当するのだが、全員が全員離婚す

          未年の三碧木星の女性

          婆ちゃんが話す爺ちゃんの話

          結婚は親同士が決めた相手とする時代でね。 どこの誰かもわからん人と結婚するのはほんと怖かった。 初めて会う日は嫌で嫌で仕方なかった。 一緒になってからは色んな事がようけあった。 戦争の時は名古屋におって一番上の子をおんぶして防空壕に逃げてね。 B29の爆弾が怖かったけど花火みたいで綺麗やった。 爺さん(婆ちゃんの夫)は運が良かったから武器を作る工場に勤めててね、戦争には駆り出されんかったから一緒に居れて良かった。 戦争終わって、しばらくしてこっち(地元)に戻って来たんや。

          婆ちゃんが話す爺ちゃんの話