婆ちゃんが亡くなりました。
婆ちゃんが亡くなりました。享年102歳。
死因は老衰です。
息を吐いて静かに亡くなったそうです。
施設の担当者さんの話によると、
ここのところご飯の食べる量も減ってきていたらしく
当日のお昼はほとんど食べなかったそうで、
異変を感じ私の父に電話で
「一度病院に連れて行ってあげてほしい」
と報告があったそうです。
その日の夕方栄養補給のため水分を飲ませに行ったところ
飲み物は少しだけ飲んだそうです。
そして、しばらくすると動かなくなったみたいで
そのまま息を引き取ったとのこと。
この施設に入ってから何の心配もなくなり幸せそうで
たまに顔を出しに行くといつもご機嫌でした。
「何もしなくても食べるものは出てくるし、風呂は入れてくれるし、他にも色々世話してくれるし、ここに来て良かったわ。もうちょっと早く入ったら良かったわ。」
施設に入所してからしばらくして
神棚にあるお札などは父が代わりに全てお返しして拝むことも止めました。
そして占いや視ることも完全に止めて
1人の普通の老人として余生を過ごすことになりました。
それから憑き物が取れたのかと言うくらい表情が穏やかになったのを覚えています。
家族のため、他人のため、神様のため、世の中のためと生きてきたが
初めて自分のために生きたのが、この施設での生活。
最後に幸せに過ごせたのが家族として嬉しく思います。
そして神様が最後に用意してくれたものだと確信しています。
コロナ禍になってからは息子である父ですら面会禁止となって
もう2,3年家族と会えない時期があり、今年に入って父のみが面会が可能に
なりましたが、痴呆が進んでいたみたいで父の顔を忘れてしまっていたらしいです。それでも喋ることは達者だったそうで、父の名前や故郷の名前はしっかりと憶えていたそうです。
10年前くらいに軽い脳梗塞になったくらいで、内臓の病気は一切なく
苦しむこともなく痛みもないまま、心残りもなく亡くなる事ができたの
は幸せな死に方で良かったのだと思います。
次に生まれ変わることがあれば、また婆ちゃんの孫として生まれ変わりたいと思っています。
待っててねと伝えに葬儀に向かいます。