倉俣史朗のデザイン ―記憶のなかの小宇宙:3/世田谷美術館
(承前)
3脚の《ミス・ブランチ》を取り囲むように、色つきのアクリルを用いた作品が並んでいた。
倉俣といえば、この種の作を思い浮かべる人も多いと思う。蛍光に近い色合いでポップな印象もあるが、ふしぎと、どぎつさはない。そっと、ただそこにあり、周囲をぽっと明るくする。
上の小瓶の数々は、イッセイミヤケの香水瓶の試作品。倉俣は盟友・三宅一生のショップデザインを何度も手がけている。
試作のまま倉俣は逝去してしまったが、2008年に「L’EAU D’ISSEY EDITI