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足立荒川自転車疾走
レンタサイクルをかっ飛ばして、足立区内の2館をまわってきた。
最初の目的地は、千住大橋のたもとにある石洞(せきどう)美術館。
やきものコレクター・佐藤千壽のコレクションを収蔵する、足立区内では初にして、しばらくは唯一の美術館であった。千壽翁が名誉会長を務めた優良メーカー・千住金属工業株式会社の敷地内にある。
六角形のユニークな外観が特徴だが、内部のつくりもやはりユニーク。らせん状のスロープを昇りながら展示を観るという、さざえ堂やグッゲンハイム美術館のような方式となっている。上下に積み重ねられた展示ケースは、全国でもここくらいではなかろうか。
収蔵品は中国・朝鮮・日本の東洋陶磁を中心に、ペルシャのやきものや根来、ガンダーラの仏像など。いずれもじつに「渋い」分野であり、来館者はよほどお好きな方々ということになる。そんななか、作品を集中して観られる環境がわたしはすきで、折に触れて訪ねてきた。
今回の展示は「朝鮮のやきもの」。高麗、そして李朝の陶磁器が並ぶ。酒杯、水滴など、総じて馴染みやすい作が多かった。コレクターが愛玩し、身辺で親しく用いていたであろう雰囲気が、よくうかがえるものばかりであった。
もうひとつの目的地・足立区立郷土博物館では「琳派の花園 あだち」を観てきた。
こちらについては、稿を改めて振り返るとしたい。
足立区内にあるこれら2つの館で、ちょうど同じ時期に興味のある展示が開かれている。まとめて行ければいいなという思いつきから、2つの点を線で結び、その中間にあるスポットを自転車でめぐっていくプランを実行に移した。
スタート地点は日比谷線の三ノ輪駅。国道4号線を北上して隅田川、荒川を渡り、五反野のあたりで北東へ進路変更、北綾瀬の博物館に寄ってから亀有、綾瀬と戻って自転車を返却というルートをとった。総距離は、概算で16㎞ほどになる。
流行りのロードバイクではなくママチャリで、道中気になったものがあればブレーキを踏んだり、踵を返したり。気ままな小さな旅である。
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こうして、この界隈の行きかった場所に、まとめて行くことができた。千住のあたりでは多くの野良猫との出合いもあり、多少つかれはしたけれど、たいへん満足な一日となったのだった。